2012年6月17日日曜日

6/16/2012 Moonalice, David Nelson Quartet @ First Presbyterian Church

















Cedars of Marinという団体へのベネフィット。Cedars of Marinというから、杉の木の保存会、緑化運動のたぐいかと当初は思っていて、花粉症の私にとっては杉というのは天敵に他ならないので、そんなベネフィット行くか!と思っていたのですが。 
ホームページを開いてみると、サンアンセルモにある発達に障害のある方への支援団体だということが判明。DNBのページを見てみるとPete Searsの娘さんがそこで働いているそうで、「これは大変重要なことで、草の根的なベネフィットで、とても大きな意味を持つものです。ぜひ来てください。」とPete直々のお言葉がホームページに載っている。 

このアメリカという国は、非常に社会的な弱者に対して理不尽なところがあるように思う。この前も郊外の町を、昼間車で走っていたら、明らかに普通の精神状態じゃない中年の女の人が宙に向かって何かしゃべりながら寝間着のままで歩道を歩いている。サンフランシスコのような街なら案外よく見かけるが、こんな郊外でというのが意外だった。 
それがどんな理由でそんな状態なのかは知らないが、どんな理由であっても道端にほおっておいてはいけない人。どこからどう見ても危険だ。 
レーガンだかの政権の時代に、こういう人へのバジェットカットをしてしまって、軒並み施設が閉じてしまい、結局こういう人がストリートにほおりだされる結果となったらしいが、どうであれレーガンって何年前の話だよ。 
何も期待のできない政府に対してこういうCedar of Marinのような受け皿が必要なんでしょう。もちろんこのおばさんが発達障害かどうかはわからないけど。 

というわけで行ってまいりました。 

場所はサンアンセルモの教会。アコースティックは結構いい。 
出演バンドはMoonaliceとDavid Nelson Quartet。 






Moonaliceというのはとても微妙なバンドで。 
今回は不愉快御免で、ド正直に書きます。私個人の記録目的ってことでございまして、独り言です。 
タネあかしから始めると、Roger Mcnamee, Ann McNameeというミリオネア夫妻がBerry Sless, Pete Sears, John Moloという腕利きのミュージシャンたちを集めてやっているバンド。数年前から北カリフォルニアを中心にかなり精力的にギグをこなしていて、それなりにファンベースもできてきつつあるバンドです。 
ただ、どうしてもそういうあまりにロックっぽくないバンド編成の経緯がたたって、わたしは「好きじゃないな」ということで、今までほとんど追っかけようとすらしなかった。 
金持ちの道楽バンドに、どうして金を払って見に行きたいと思いますか? 
今回はそういった偏見を捨てて、とにかくしっかり見てやろうと思って、まだ人もまばらなステージ真ん前、最前列で、かじりついて見てきた。 



結果何を感じたかというと、やっぱりRoger, Annの二人が甘い。甘いというのはヘタという意味ではない。むしろそんじょそこらのミュージシャンよりは格段に上手いし、前見た時よりも上手くなってきてはいる。 
ただ音楽でメシを食ってきている他の三人の音への感情移入のレベルに比べたら、彼ら二人の行き届いてなさは日の目を見るより明らか。 
ここで静かにってとこでとんでもなくフラットな音を延々と出していたり、しっかり決めるべき歌いだしでピッチが若干浮いていたり。 
こういう場所で他の三人は絶対にはずさない。これが凄い。やっぱり、音に覚悟があるというか。食いっぱぐれない音。これは微妙なとこで、見逃してしまいそうなところなのだけど、そこで完全に昇天させられるか、「おーいいね」で終わるかが、決まる。 

これは技術というよりセンスなんだろうと思う。ジャムする上でのセンス。センスは天性のものではない。日々の生活で磨いていくものであり、研ぎ澄ましていくものだと信じている。それはただ楽器を持ってスケール練習をひたすらすれば身につくものではなく、自分の中にあるフィーリングに敏感になり、それと演奏を結びつけるための訓練。なにかと引き合いに出して申し訳ないが2年前オハイオでKimock御大はこの練習が結句一番大切だ、と強調していた。毎日一番時間をかけてやっているとも。 

話がそれてしまったが、Roger、Annともにいいミュージシャンだ。でも、とんでもない他の三人の横に立つと、自然と子供と大人くらいの差が出てきてしまうし、彼らもそれに気が付いている。彼らが一歩引くとジャムが突然ホットになるんだから、気が付かなきゃ、それはミュージシャンとして鈍感すぎるだろう。 

ここがわかんないのだ。 

彼ら2人もミュージシャンとしてのプライドがあると思う。よりいいミュージシャンとジャムりたいってのは、希望としてはとてもよくわかる。しかしそれを人前で見せる必要がどこにあるのか。 
極端な話、お金があって彼らを雇えるのならば、彼ら三人に自分の好みなセットリスト作ってギグさせて、客として特等席かなんかで見てればいい。そこにレベルの違う自分が入る必要はない。と私がミリオネアならそう判断する。 
で、たまに「一緒にジャムらせて」、とリハーサルに飛び入りさせてもらったりして、個人的に楽しませてもらう事はあっても、人前で自分の至らなさをさらけ出すことはしないだろう。恥ずかしいし。 


 


こういうことは私自身も音楽をする立場である限り言っていいことのようには思わない。すべて自分を棚に上げてのことだからね。一緒に飲みに行って、こういううんちくをたれる相手もいないし、ここでぼやいているってだけです。



 

さてお次のDavid Nelson Bandこれも最前のど真ん中でかじりついてみてました。が、オーディエンスの密度が違う。少なくとも前の方はかなりがっつり入ってまして。 
相変わらずオーディエンスはかなりコアなヒッピー、つまり不気味な雰囲気 苦笑。
勝手に人の写真を撮るなっつの、本当に。アジアンがそんな珍しい? 
そうなんです、なんなんでしょうね。顔に変なものでもくっついてて面白かったのか、数人から無断で写真とられたり。そんなこと他のコンサートではないんだけどね。そんなもんとってどうすんだ。ステージの人をとれよ。 
まぁ、そんなこんなで。こういうのって結構大切なんですよ。音楽に集中できる環境をオーディエンスが作っているか否かってのは。 





どうであれ、DNBはよかったよ。もう最高ですね。昨晩はMookieがいなかったのがちょっと残念でしたが、それでもやっぱ4人の上手さ。安心してみてました。David Nelson御大の69歳の誕生日だったこともあり、ステージ上はいつもと比べると若干ほんわかムード。Mookieがいなかったこともあるけど。

最近見られた煽り合いも、昨日は実に穏やか。誕生日だからと言って特別な計らい(ケーキが出てくるとか、紙吹雪が舞うとか)が、全くなかったのがまた御大らしくていいよね。 



Happy Birthday!!とかオーディエンスが叫んだりすると、ちょっとはにかんだような表情もまた御大らしくていいよね。 
Phil Leshより3歳年下。Jerry Garciaより1歳年下、David Lindleyより1歳年上。 
長生きしてほしいよね。 
とにかく昨日はベイエリア、とても暑くて30℃以上はありました。 
しかも教会のなかは非常に暑く。人口密度の濃かったステージ前は40℃近かったのでは。 
照明が当たるステージはかなりなものだったでしょう。そんなこともあってか御大は若干歌詞を忘れがちだったというのも、ご愛嬌で。笑 

2012年6月10日日曜日

6/2/2012 Ernest Ranglin with Vinyl @ GAMH



A型だからか、なにかと分類したり整理したりするのが好きなのだけれど、どのように分けるかによって見方が変わり面白い。
人間は生物学上ヒト科というものに属して、wikiによるとパイオニアとかいう宇宙船にも未知との遭遇に備えて、「私たちはこんな身体をしています」というネームタグのようなものまで絵に描いて載っけているらしい。オトコが手を振っていてとても不気味。こんな絵で自己紹介なんてアタマのいい生物がやることじゃないと、瞬時に思ってしまった。

話がそれたが、ヒト科の中でもいろいろな分類が可能で、人種なんてのもなかなか楽しい。人類みな兄弟といっても身体の機能がちがう、生まれも育ちも違うとなると、同じヒトであっても結局全く違う生物のように思ってしまうことも多々ある。
特にアメリカのような多民族国家に住んでいると、それはいやがおうにもくっきりと感じさせられることになる。

さてこのErnest Ranglinという名の80歳の誕生日を迎えられたヒトは、私がイメージする80と全く違った。
80歳のヒトというと自分の祖父母より若干若いくらいの計算になるが、自分のおじいちゃんおばあちゃんが80の時にこんなに踊って笑ってたかというと、それはなかった。
Ernestはみんなで作り出したリズムに乗って、ギターを弾ける喜びに満ちていた。自らが紡いだ音をちぎっては投げ、ものすごい速さでちぎっては投げ。その音の一つ一つがポジティブで飛び跳ねているのだ。
あれはすさまじいエネルギーだった。磁場。

よくデパートなんかに行くと、子供用の遊び場があって、そこにはカラフルなプラスチックのボールが無数にしきつめられているプールがあったりする。そのボールを終始ぶつけてくる困ったADDの子供の様だった。
人は歳を取ると子供にもどるってのは本当みたいだ。

やっぱジャマイカンミュージックはベースがキてないと嘘だ。
とてつもなくへヴィーなベース、特にYossi FineとIan Herman(Mickey Hart Band)のコンビネーションが最高だった。SFのブラスバンドVinylがErnestのメインのバックバンドだったんだけど、ちょっと力が入りすぎだったかな。
Vinylのベースとドラムが一瞬抜けて、YossiとIanが合流したあたりが一番の山場だったです。
やっぱレゲエ、スカ、気持ちいいな~。
この前Marleyという、言わずと知れたBob Marleyの映画を見てきたばかりで。あれもいい映画だった(特にピンクのひげが素敵なLee Scratch Perryが出てきたあたりが最高だった)。暑くなってくると、こういうのが一番いいですね。

今年のフジロックに来ますね、Ernest。彼こそReal Dealです。見とかないと損するよー。 

6/1/2012 David Lindley @ Palms Playhouse

待ちに待ったDavid Lindley。Wintersという内陸の街。以前住んでいたDavisから近い所で。ベイエリアよりかなり暑い。多分10℃くらい暑い。 
8時くらいについたんだけど、あの暑さが耐え難いってのもDavisを出た一つの理由で。 

Palms Playhouseステージに向かって右側の2列目。 
ちょっとした紹介があって、かなりハデーな上下、面白い靴を履いたDavidが出てきた。開口一番「Here I am. I’m still alive.」とおどけた調子。これだけでオーディエンスは笑い、味方につけちゃう。 
5~6本の弦楽器が脇にある。 
ショーの進行はというと、曲と曲の間にちょこちょこと話。次やる曲についてだったり、単なる近況だったり、楽器の由来や説明。とにかく面白く話を仕立てて、楽器を弾きはじめる。つまりウォーミングアップ。本題の曲に入る前に必ず手慣らしをするんだけど、私は曲本題よりも、むしろその手慣らしの大ファン。この手慣らしがとにかく美しい。 
とくに今回はOudという楽器のウォーミングアップに持ってかれました。 

ソロのショーが好きです。 
バンドと違ってソロになると時間、空間を埋める音の彩がぐっと少なくなる。多人数のバンドであればさまざまな音色で十分にそれらを埋めていくことができものだが、1人となると同時にやれる事も限られてくる。 
Garrinのようにループでもって音を無理やり増やすこともできるが、上手であればよいとはいえ、Garrinには内緒だが、私はあれは反則だと思っている。 
Jorma程のマスターになるとギター1本、それと残響音、自分の声だけで、いろいろな画が見えてくる。 
David Lindleyの場合は耳を疑ってしまうほど正確なピッチ。正確なピッチといっても絶対音階の中でではなく、曲の中でのコンテクストしてだ。 
まず一人で演るわけだから、チューナーからみて正確なピッチは要らない。次に曲をいざ演奏し始めると、曲と楽器に合ったピッチというのがある。頼りになるのはチューナーではなく耳だ。聞いて「気持ちいい」とか「この曲ではこの雰囲気」というポイントが「正確なピッチ」ということになる。そのポイントは必ずしもチューナー的に見て正確である必要はなく、むしろ大体の場合がチューナーのピッチとは、ずれている。それにどれほど敏感になれるかということだ。 
ただフレット上に指を置いただけでは、そのポイントにたどり着くことができないので、必然的に弦をネック側に引いたり、ヘッド側に押したりして調節する。Kimockはそれをmicro pitchingと呼んだ。 
話がそれたが、David LindelyはLap Steel, それからどこの国から来た楽器だか知らないが、弦楽器たち。それらすべてにおいてマイクロピッチ済みの音が出ている。 
それが凄い。 
それぞれの曲がどんな世界に描かれるべきか、それをよく知った上、意図して音を出している。一聴しただけでは偶然のように聞こえるあの音もこの音も、実は意図的に作られている、ということをKimockも言っていた。 

Lindley のショーは録音もカメラでの撮影、録画も許されていない。余計なことをせず「音を聞いてほしい」というメッセージがここにもみられる。 
色々とコミカルな側面の影に、音楽への強いこだわりが見て取れる。改めて彼のショーを見ることができて光栄に思った。 

05/29/2012 Randy Craig's Trip @ Cafe Trieste



毎月最終週の火曜日、バークリーのカフェトリエステ。Randy Craig Trip。 
四角四面なジャズはほとんど聞きませんが、このカルテットは別口。 
Terry Haggertyが目当て。今回は結構空きがあって、容易にステージの前に座れた。 

なんて言う名前の技法か忘れましたが、上下上下と交互に弦を弾くオルタナティブピッキングではなく、上から下へ次から次へと別の弦を弾いていく、あ、思い出したスウィープピッキング…だったはず。あれが、異常に上手い。速弾きの秘密はこれ。 
右手は上から下へゆっくり動いているだけだけど、一回のストロークで最高12の音が出ているわけです。 


ギグの後またまたHaggerty夫妻とおしゃべり。奥さんのKatieもこのグループで歌ってて。いつも結構ゆっくりめのWichta linemanが、今回結構ぎくしゃくしてしまって「お、どうするかな」と思っていたところ、さすがプロ。キャリアでしょうね。上手いことミス(ぎくしゃく)をカヴァー。 
Katieが「あれは、多分もうちょっとスローにいくべきだったわ」というので、「いや、あれはあれでよかったよ。いつもの感じと違ってとてもよかった。ちょっとやばいなと思ったけど、でもそれはそれでスリルがあってよかったよ」って。言ったんですが、考えてみると結構ヤな客ですな。苦笑 
今後のスケジュールやら、カヴァーレッツが最高によかったことだとかお話しして。 
で、Terryはいつも通り、地上を5センチくらい浮いている感じで。本当にいい人で。いーっつも笑顔なんですね。 
「結構最近生活が苦しくってね」なんて所帯じみた相談をしても、「あーそうなんだまぁ僕も無一文みたいなもんでさ、ストラグルの連続だよ。ガハハハハ(←超大文字で)」ってな感じで。こういう話せるギグが一番いいですね。 
本当にポジティブなエナジーをいただきました。ありがとうございました。 

2012年5月20日日曜日

2012 Kimock Spring Tour 音源情報 パート1

さてもう中盤にかかろうというキモック師匠の東海岸ツアーですが、
続々と音源が上がってきてます。
そりゃそうだ、ほとんど毎日ショーという超ハードなツアーですから。
ほんとうに続々です。

そこで一応便利帳のような形で、今までのところの音源のありかをまとめてみましたので、どうぞ。(5/20時点)

05/09
http://www.livedownloads.com/live-music/0,8071/Steve-Kimock-mp3-flac-download-5-9-2012-ArtsQuest-Center-at-SteelStacks-Bethlehem-PA.html 

05/10
http://www.livedownloads.com/live-music/0,8076/Steve-Kimock-mp3-flac-download-5-10-2012-StageOne-Fairfield-CT.html 

http://archive.org/details/kimock2012-05-10.ca14.flac16 

05/11
http://www.livedownloads.com/live-music/0,8072/Steve-Kimock-mp3-flac-download-5-11-2012-Brooklyn-Bowl-Brooklyn-NY.html 

http://archive.org/details/sk2012-05-11.mk4.flac16 

05/12
http://www.livedownloads.com/live-music/0,8079/Steve-Kimock-mp3-flac-download-5-12-2012-Port-City-Music-Hall-Portland-ME.html 

http://archive.org/details/kimock2012-05-12.akg483.flac16 

05/14
http://archive.org/details/Kimock2012-05-14.DR100.flac16 

05/15
http://archive.org/details/kimock2012-05-15.gmb.flac16 

05/16
http://archive.org/details/skf2012-05-16.flac24 

05/18
http://archive.org/details/skf2012-05-18.CCM4.Naiant 

05/19
05/20
05/21
05/22
05/24 

05/20/2012 Grandpa Banana's band @ Sonoma Moose Lodge



Facebookの広告で見つけたこのイベント。

Jammin’ for Safe Access!
「安全なアクセスのためにジャムろう」のイベント。何への安全なアクセスかというと、クサですな。Americans for Safe Access(http://www.safeaccessnow.org/) という団体へのチャリティー。「この組織は研究者と患者たちが、研究用もしくは医療用としてのメディカルカナビスに安全にアクセスできるように働きかけています」ときた。
ソノマのメインストリートからは全然見えない、ちいさな体育館チックな会場。客はちらほらと寂しく入っているが、どこから見てもまじめにマリワナのことについて研究しているらしい人も、重い病を患っている感じの人もひとりもいないのが、いい。笑 
レイドバックというか、スコーンと抜けているというか、この国のこういう正直なところは大好きです。

垢ぬけないヒッピーの若者と、ちゃんとタイダイのシャツをジーンズの中に入れているような白髪+ひげのおじさま。ボールゲーム見てからきたような普通の田舎のにいちゃん。ちっちゃな子(ヒッピールック)がフロアで走り回っているなど、手作り感満点の会場でした。

でもしっかりやることはやっていて、マーチブースにカナビス関係の書籍がずらりと並んでいたりもするし、みんなだらしなく笑顔だったりもするしで。

色々なバンドがラインナップされていた。
Sycamore String Band(www.s3b.us) 、Dead Horse String Band(www.thedtb.com)、 The David Thom Band(www.thedtb.com) 、 Melody Walker and Jacob Groopman(www.melodywalker.com)、Grandpa Banana’s Band (www.grandpabanana.com) 。
みなルーツミュージック系のアコースティックバンドばかりのようですが、目当てはGrandpa Banana’s Band。

Bananaについては、前にも一度触れましたが、とにかく私はこの人が大好きで。
音に像があるとしたら、この人のは「温かさ」でしょう。
この世の中には色々な音楽があって、それぞれになんとなくイメージのようなものがあると思います。僕の中ではアメリカンルーツミュージックはほんわかと包み込むような温かい感じがあるんですが、このバナナの音楽は本当にそれの核のような音楽だと思います。
で、ひょうひょうとしていて、かっこいいんですねー。


もうひとつ昨夜気が付いたことですが、ギターがものすごく上手い。
とちりが全然ない。お歳は今年で67。が、とにかく迷いがなく、指が動く動く。
ギターという楽器は思ったより、やってみると体力を消耗する楽器なので単純にすごいなーと。タフなんでしょうね、昔ツアーして回ってたし、今でも5月の9日から13日まで、イタリアで毎晩ギグやってたり、とんでもないグランパですな。

今回のショーは最新のアルバムからは Corrina Corrina,、Riding With The Kingをやったかな。
Riding With The Kingで嬉しかったこと。Zeroのコンサートなんかではサビの”Don’t you know I’m riding with the king”と唄うのを”Don’t you know I’m riding with Martin”と唄って、みんなが「イェーイ」ってなるんですが。あ、Martin Fierroね。
今回はずっとKingで唄ってたので、今日はMartinって唄わないのかなと思っていたら、最後の最後にMartinと唄ってました!! ゴッドブレスマーティン!!

とてもいいイベントでした。
こんなベイエリアからちょっと離れた田舎でアウェアネスのため、資金集めのためにやるんだったら、せっかくだったらベイエリアでやればいいのになー。
もうちょっと人が集まると思うけど。。。 

2012年5月19日土曜日

Steve Kimock 特集: Leeway's Homegrown Music Network 5/2/2012

Kimock interview、第二弾。 
時間がなくて、粗末なもんですが…。まぁ雰囲気だけでも。 
第三弾もあるんですがいつになることやら。 

http://www.homegrownmusic.net/news-and-views/featured-artist-steve-kimock 

Steve Kimock 特集: Leeway's Homegrown Music Network 5/2/2012 

5/2/2012/ Posted by Robie 

Steve KimockがBernie Worrell、Wally Ingram、 Reed Mathis、そして Andy Hessとツアーにでる。目撃せよっ! 
キモックは1970年代半ば、フォークロックバンドGoodman Brothersのメンバーとしてミュージシャンとしてのキャリアを踏み出し、間もなくKeithとDonna GodchauxのHeart of Gold Bandに参加。1984年にQuicksilver Messenger ServiceのJohn Cipollinaと、Zeroを立ち上げるまでは、アメリカ国中で名が知れ渡るほどの全国区のギタリストではなかった。1998年、Zeroで一緒だったBobby Vega、そしてRay White、Alan Herts (Garaj Mahal)とともにKVHWを結成。 
KVHW解散後、2000年、グラミー受賞経験のあるRodney Holmes(Santana)とKimockはSteve Kimock Bandを結成。その6年後、Zeroを再結成し、2008年に長年の親友でありバンドメートだったMartin Fierroが亡くなるまでツアーした。 
KimockはGrateful Dead、Bob Weirの Kingfish、Merl Saunders、Phil Lesh & Friends、 The Other Ones、Ratdog、Rhythm Devils、Bruce Hornsby、Mike Gordonなどそうそうたるミュージシャンたちとツアーに明け暮れ、すべてを見てきた。キモック自身も今日においては偉大なギタープレーヤーのひとりで、同じレベルのミュージシャンたちに囲まれて演奏し続けている。 彼は現在Bernie Worrell(Talking Heads)、 Wally Ingram(Timbuk 3)、Reed Mathis(Jacob Fred Jazz Odyssey、Tea Leaf Green、Marco Benevento Trio)、Andy Hess (Gov’t Mule、The Black Crowes)とツアー中である。 

Interview by Maisie Leach 
Photos by Steve Kimock 


HGMN: ここ数日どんな感じ? 

SK: あぁ、まぁいろいろなクレイジーだよ。魚の養殖場で家族と一緒に魚にえさをやったり、んーどこへ行ったかな。ある公園に行って、冒険したんだ。とは言え、まぁ大半の時間を子どもたちと過ごしてる。ぼくには二人のちっちゃいのと、二人のでっかいのがいて。大きいほうは22歳と18歳で、小さいほうは8歳と4歳。気候が良くなってくると、小さいほうと出かけるんだよ。 

HGMN: 息子さんとCrazy Engineで一緒に演ってたでしょ。親としてどんなふうにアプローチしてるの?私の親だったら多分、あれやって、これやってと、とても批判的な感じになっちゃうと思うけど。どうだった? 

SK: 実のところ僕は全然あれやこれやとは言わないな。多分僕はもっと何かと言ったほうがいいのかもしれない。僕はJohnnyの大ファンなんだよ、息子Johnの。彼自身が素晴らしいドラマーでね。演奏することにも、他のプレイヤーのやってることを聴くことにも問題があるかというと、そういうわけでないからさ。だから、「おいおい、もうちょっとしっかりやってくれよ」みたいな感じになる必要がなくてね。彼は素晴らしいし、僕とうまく合うんだ。 
おや、ちっちゃいのが来た。(彼に向って)「おいおい、仕事のことでちょっとの間電話で話さなきゃならないから、お願いだから下に行っててくれる?うん。とっても愛してる、だからちょっと下に行ってて。」 

HGMN: たくさん即興やら、ゲスト出演やら、してるじゃない。バンド編成でいくのと比べて、そういったことからどんないいことを得てる? 

SK: 自身でバンドを持つことによって得られたものは、すべてのことに責任を持たなければならないことと、曲を作り上げていく楽しさかな。自分のバンドを持つことで大きな部分があるとすれば、それはすべてのリスクを自分がかぶらなきゃならないってこと。それがすごいストレスになるんだ。僕はそういうキャラじゃなくてね。 ただみんなで集まってだべって、みんな一緒に気持ち良くなるってのが好きなんだ。僕はリーダーシップやら、役割やらっていう考え方はあまり好きじゃない。何かをしなきゃならないときに、誰かが今から行く方向を指さすくらいでいいんじゃない?「みんな、ビーチはこっちだよ」「おう、よしきた!ありがとよ」みたいな感じでさ(笑)。それ以上深くある必要はないと思う。自身のバンドを持つことは、僕のようなとかく無責任な人間にとっては、すさまじい負担が付いて回るんだよ。 
ゲストとして他のバンドに呼ばれる事のよいところは、だれかほかのやつがまとめてくれるから、ただリラックスして演奏できることだよ。それほど大きなストレスなしにね。 

HGMN: どっかで読んで感じたんだけど、あなたはとてものんびり屋でA型人間ではないよね。 

SK: (笑)そりゃいいね。だって僕がこの音楽業界で知っている連中は、音楽の中でもパフォーマンスの部分がでかくてさ、「おーい、僕を見て!僕を見て!」みたいな輩がいっぱいでね。僕はそういうのが上手じゃなくてね。でも僕が知っているほとんどの人がA型人間でさ。超イケイケのバリバリで、跳ねまわっているような。僕はそんなじゃなくてさ。ここ10年くらいはその傾向に余計に拍車がかかって、おとなしくなってきてると思う。僕の練習は瞑想のような感じだよ、きちがいじみたようにしゃにむにやっているわけじゃないんだ。 

HGMN: 教会で音楽をやっているようだと言われたことがあるよね、宗教体験を演奏しているってのはどんな感じ? 

SK: 多分「宗教」という言葉は正しい表現じゃないと思う。僕が思うに感情と神秘性ってのは明らかにつながりがある。美しいものとか深遠なもの、それから予想だにしなかったようなものなんかと感情とが反応し合っているんだよ。時々そういうたぐいの音楽は視覚的だよね。さて丘を登ってとっても遠くが見えるようになった、そしたら美しいものが見えてきて満たされる!みたいなさ。そんな体験だよ。すげー。こりゃ神秘的だー!みたいなね。 

HGMN: いろいろな人たちと演奏してきたよね。なにか不安になったりする要素はないの? 

SK: あるよ。今日はこの電話を切り次第、シャワーを浴びてNew Yorkまでドライブなんだよ。MeridianでLes Paul Trioと一緒に演るんだ。もしあなたがギタープレイヤーならそれはLes Paulへの敬意もあるし、そりゃオオゴトだって解るでしょ。みんなから愛され、尊敬された超有名ギタリストの名前が冠されている小さなジャズクラブで演奏するんだから。わかるだろ。まだ何を演奏するか決めかねてるんだ。まだ何を演るか全然決めていないんだぜ(笑)。ある意味これが僕の本質なんだよ。ゆったりしてるというか。でもそれでいいと思ってるんだ、なにかにつけ勘ぐってかかるよりはね。ショーをやるスペースを見て、ステージを見る、そこに立って椅子やらなにやらを見たり、そうしてやっと何をするか見えてくるんだよ。で、色々なことを頭っから決めつけてかかるよりも、その方がよっぽどいいやりかただってわかってる。うん。たしかにそんなだからさ、ナーバスにもなるよね。 

BGMN: かなり立派なあなたの経歴はさておいて、どうしてこんなにワールドクラスのミュージシャンたちに尊敬されているんだと思う? 

SK: どうして尊敬されてるかってか?(笑)わかんないよ、そんなの。もしそれほど尊敬されているとしたら、嬉しいよ。もし、リスペクトされていないとしたら、それは理解できるような、できないような。僕が思うに一般的に音楽をこうも長い間やっているとだんだんミュージシャンの間でマナーのようなものがあるということが分かってくるんだ。そこにはもちろんプロフェッショナルとしての作法が常にあってさ。言ってみればそういったものををどこへでも持ちこんで、いろいろな人やスタッフに対してもこれらを使わなきゃならない。常にかなりポジティブな人でなきゃならないのさ。そこにはそれほどの余地というか、あそびのような部分はないよ。大部分においては、もし僕のことを尊敬している、もしくは僕のやっていることが好きなミュージシャンがいたとしたら、それはまず一歩として自分がいちミュージシャンであるために、そうでなきゃならない人たちであるということ。でそこから発展させればいいわけで、つまりストーリー作りをしていくことになるだろうね。 

HGMN: 過去にやりたかったことで、今までやらなかったことってある? 

SK: もっと旅をする必要があると思ってる。もっと多くの時間を音楽を演奏することに費やして、アメリカの外にいる人たちと仕事をしなければと思ってるよ。もし神によって何か一つ音楽的な野心がかなうとしたら、もっともっとヨーロッパ、インド、アフリカ、それか南米のどこかで時間を過ごすことができたらなと思うよ。世界中に素晴らしい音楽があるから、もっとそれらに接してなきゃなと思う。僕のそういったものに対する接し方はとても間接的なんだ。あんなにもたくさん僕が大好きなブラジリアン音楽があるのに、言葉の壁があるんだよな。もうちょっと近くにいなきゃいけない。それとやっぱりどうしたって古典インド音楽とかアフリカン音楽も大好きだよ。 

HGMN: 今年の夏は日本に行くんだよね。 

SK: そう、フジロックにね。これは重大事件だぜ。本当に楽しみにしてるんだ。かなりのシーンだし。でっかいフェスでさ、いいバンドがたくさん出て。世界中からいろいろなミュージシャンが飛んできて、この山のてっぺんの会場に駆け付けるんだ、そんで、演奏して帰っていく。かなり特別なんだよ。 

HGMN: The DeadかZeroかのとってもワイルドだった時期のことについて教えてくれる? 

SK: ワイルドだった時期?いやー(笑)、語れないな。たぶん僕にはワイルドな時期トップ100中の100番目ですらも、語ることはできない。素晴らしい思い出ばかりでさ。全部は思い出せない。もし覚えていたければ、頭のなかがクリアじゃなきゃ無理だったろうね。所詮そんなアタマがすっきりしたやつなんて誰もいなかったよ。そういう昔を振り返って…的なことについて難しいのは、カリフォルニア時代にはあまりにたくさん、後々の基礎となるような人たちとのいい思い出がありすぎてね。で、そういったZero時代にずっと一緒に回ったMartin Fierroのような連中が最近どんどん亡くなっていて、本当にかなしいよ。おれたちは本当に近しい仲だったんだ。僕が21かそこらのときにあって、カリフォルニアで出会ったその日から、毎回ショーで一緒にプレイしたんだ。 うちらはマーティンが予期せず現れた時用のギャラの予算を立てておいたりしたよ、ショーがはねたあと奴が急にギャラくれって言った時に払えるようにね。うちらはいつ彼が現れるかわからなかったし、でも奴はいつもそこにいた。やつがまだいたらなぁと、本当にそう思うよ。 

HGMN: 70年代にペンシルヴァニアからカリフォルニアに引っ越してくるってのはどんな感じだった? 

SK: 僕が育ったのはLehigh Valleyっていうとても素敵だけど、眠たげな小さな街でさ、ほとんど何も起こっていないところだった。で、結局サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを挟んで向かいにあたるところに落ち着いたんだ。あそこはあの時本当にロックしてたよ。信じられなかった。60年代にビッグだったバンド達がすべてそこにいて、買い物してたり、ハンバーガーを買ってたり、ドライブしてたり、どこへいっても、誰かしらに会うんだ。ある時僕はヒッチハイクしてたんだ、ミュージックショップに行ってありったけの金で弦を買った帰りさ。雨の中立ってたら、こともあろうかPhil Leshにピックアップされたんだよ。そんな感じだったんだ、当時は。 

HGMN: Jerry Garciaはあなたのことを知られざるお気に入りギタリストとしてあげてたけど、それについては。 

SK: ゴッドブレスジェリー。クールだね。ある意味、あれは80年代では最高の賛辞だった。でもそのために余計な期待をする人たちが出てきたのも事実で。ある面ではクールだったけど、別の面からみればそれは難しいものだったよ。客がショーに来るだろ、でさ、僕の曲をやってたら、何人かは腹立ててたりするわけよ、「なんでGrateful Deadの曲をやらない」ってさ。「悪いけどよ、これは俺のギグなんだぜ。ここにいる30人は俺を見に来て、俺は彼らの期待にこたえようと頑張ってるんですけど、何か!!。」ってね。そういう側面からみるとすごくむずかしかった。客におもねることなく、だからと言って殴られたりすることなく、リスペクトされるってのは、難しかった。(GDファミリーの)誰も僕には面と向かって何も言ってくることはなかったよ。ナッシュビルに住んでいるやつがある日突然電話してきて、「Mickey Hartが君のことについて何か言ってたよ」って。で、「マジで!!」みたいな。 

HGMN: 今度Bernie Worrell、Wally Ingram、Andy Hessとツアーするよね。昔から強い絆で結ばれてたの?どうしてこの三人を選んだの? 

SK: 僕は過去に彼らがプレーしているのを何度も何度も見てきたよ、彼らの音楽を聴いてきたし、彼らのプレーが大好きさ。彼らはみんな素晴らしいよ。Andyについては10年くらい前までは知らなかったけどね。Steve Kimock Bandとしていくらかのフェスティバルでプレーして、Andyはその時John Scofieldとプレーしていたんだ。彼が演奏しているのを聞いてね、「うわーこりゃクールだ」って思ったんだよ。彼はとてもオールドスクールで、率直なプレイスタイルだよ。かなりなフィンガープレイヤーさ。世の中には8、10、16、 5弦なんかで、グラファイトネックで、めちゃファンシーなベースを飛び跳ねるように演奏するやつらもいるけど、アンディーはそんなじゃなくて超古典的、教科書なベースプレイヤーさ。彼はすごくいい。ベーシストからスタートしたんだ。アンディーはここニューヨークにいたから、簡単だった。Bernieも同じこと。彼の作品は、例えばTalking Heads、 Funkadelic、Pretendersとか多岐にわたっていて、よく聴いてきたよ、でも彼を実際に見る機会はあまりなかったんだ。音楽仲間としてどうして一緒になったかっていうと…。えーと、Wallyはというと、彼はとんでもないDavid Lindleyのファンでさ。Wallyは僕の友達のJerry Josephとも仕事してて。で、みんなで一緒に演奏してみて、「おい、俺たち何か一緒にやらなきゃな」ってね。で、結局みんなで一緒に演ってるってわけ。 

HGMN: ギターを手にしてないときは何をするのが好き? 

SK: (笑)なんじゃそりゃ。バスタブのまわりにキャンドルを並べたりすることとか?いやいや、僕はプレーするのが好きなんだ。面白いよな。かなり長い間プレーし続けてきて、ギターを演奏するについちゃとんでもないオタクで、みんな僕に言うんだ「趣味を持ちなよ」って。で、僕はハワイアンギターを手にしちゃう。でもそんな感じなんだ。どんな時でも気晴らしがほしい時は、他の楽器を手に取ってしまうんだ。かなり退屈になって、スタジオにあるピアノを弾いたりさ、ピアノを弾いたり、ヴィーナを弾いたり。んー確かに時間があるときはどこかへ行きたいな。もし何日間か休暇をとれるとしたら、プエルトリコに行きたい。そこへ行くのにはパスポートすら要らないからね。 

HGMN: 僕は気心がついた時分からサッカーをし続けているんだけど、みんなからいつもボールを身近に置いておくように言われてきたんだ。でも時々それは無理強いのようにも感じられてさ。で、君がギターをいつも手にしているってのをどこかで読んだんだけど、いつもギターを手にしようという気分はどんなもんなの? 

SK: 僕が座っているこの位置からは5つの楽器が見えるよ。んーでもわかんないな。あ、もうひとつ見つけた。じゃ6つだ。僕には楽器を演奏するってのは、なにとも比較しようがない経験なんだ。もし僕が長い間ギターから遠ざけられることがあったら、ぼくは気が変になるだろうね。でも実際の感覚だとか魅力ってのは説明できないものだよ。ただ続けているだけさ。もし僕が16歳のときにこの質問を受けたなら、もっと明確に答えることができただろうね。物事をやり続けることについての、その明確な返答がどんなものであれ、結局は本能的なものなんだと思う。多分僕はBlack Sabbathと絡めて答えたと思うよ。子供の時はSabbathが大好きだったからさ。 

HGMN: ほかにどんなのが好き? 

SK: みんなが聴いてた、普通のロックンロールだよ。Johnny and Edger Winter、Allman Brothers、Cream、Blind Faith、Eric Clapton、MC5とか。毎日TVをつけるとTed Nugentが出てて、大好きだったなー。彼は僕をぶっ飛ばしてくれたよ。で、今も彼はかなりなクレイジーな人だよね。 

HGMN: 新しい曲については、どんなことがエキサイティングなの? 

SK: ここにいて演奏すること。曲の中に入り込んで、曲自体が成長するのをみながら、オーディエンスがその曲にどう反応するかっていうプロセスは結構時間がかかるもんでね。曲自身が正しい方向に向くようにちょっとづつ調節して、それからやっとステージに持って行けるんだ。今まで書いた曲の中でも、僕の中じゃこりゃいいなっていうのもいくらかあったんだけど、いざステージに立ってその曲を演ってみると、パンツを膝まで下げた状態でステージに立っているような、みじめな気持ちにさせられたこともあったよ。 
例えば今Johnnyと一緒にスタジオで取り組んでいる曲があるんだ。それは以前にもやったことがあるような感じの曲だけど、もう一度やって録音してみようってことになって、二人きりでね。今テープに録音されたものを聞くと、もうそりゃ100万ドルに値するような曲なわけ。でも僕が思うにもしこの曲をステージに今持っていくとしたら、例えば踊り狂っているオーディエンスをにも受け入れてもらえるようなレベルにまで持っていくには、かなりのものを付け加えなきゃいけないんだ。今できることは、ただそれを聴くことだけだからね。もしその曲をそこに立ってライブで聴いているなら、曲をうまく機能させるにはもうちょっと何かを付け加えたほうがいいんだ。それは、音楽はそのバンド次第、っていうアイデアに依っていて。あるミュージシャンは音楽を作っているというより、バンドを作っているんだ。だから音楽はある意味、バンドの副産物ともいえるんだ、普通に考えるとそれは逆のように思えるだろうけどね。