2011年3月13日日曜日

3/11,12/2011 Steve Kimock & Friends @ Hopmonk Tavern

メンバーはSteve+Wally Ingram (David Lindley, Bonnie Raitt, Stockholm Syndrome)そしてたまにBobby Vega。あとキーボード+いろいろなトライバルな楽器の人(Evan Fraser)、ベースの人(Vir Mcoye)、フルート+サックスの人(John Shrodder)、かわったギターの人(Noam)、あと二日目は女性ボーカル(Shasa Rose)。 
Steve, Wally, Bobby以外は全く無名の人じゃないかなと思います。全然見たことなかったので。どうやってこのメンバーを探してきたのか。謎。 
追記:KimockListによると、SteveはVirとMickey Hartのセッションの時に知り合い、このギグのためにSteveがVirに「誰か知ってるミュージシャンがいたら集めて」と頼んで、こういう面子になったみたいです。 


どうだったか。 
一日目は全然バンドとしてバランスがとれておらず、誰かがいつもどこかで耳障りな音を出している感じで、too muchな感じがしました。みんな音を出したいのはわかるけど、ちょっとは曲としてのバランスを考えてほしかったですね。 
Steve Kimock & FriendsなのかUnknown Friends & Steveなのか。つまりは何をやりたいのかよくわからないショーでした。 

二日目はというと、これが私が見たキモック関連のショーでは1、2をあらそう出来でした。これを求めてました。 
先週のZeroのショーもそうだったんですが、Kimock氏、なんか不完全燃焼が続いている感じだったんですね。顔がなんか集中していない表情なんです、たとえいい感じのソロを弾いていても。 
変なところ見てるな、と言われるかもしれないんですが、Kimockが絶好調の時ってとてもニュートラルな顔になるんです。表情が動かない。何も見ていない。眼をつぶっていたり、目を開けていても何を見ているわけでもないんです。で、おもしろい音が出るとニヤッとわらったり、ちょっとミスったりすると口を開けたりする。単にそこにある音に対するリアクションしかないんです。 
ほかのメンバーに気を遣ったり、変に鬱屈していたりというのがなくただただ音楽に身を任せている感じなんです。 

とにかく昨日はKimockが前面に出ていてやりたいことができている感じでした。オーディエンスとしてそう感じたのはとても久しぶりでした。 
ここ2週間のショーではこれが一番ですね。 
あとMerl's Boogie, Sun Sun Sunが聞けたのはとてもうれしかったです。Martin Fierroを思い出させてくれるこの2曲が聞けたのはスコアでしたね。なんで先週演らなかったんでしょう。特にSunSunSunはMartinがボーカルをとってた曲で、そのメロディーラインをSteveのギターで聞けたのは感涙ものでした。 


3/11/2011 
Set 1: 
Jam 
Healing vibes to Japan jam 

Set 2: 
54-46 
Jam 
Tangled 
Jam > 
Hillbillies 
Jam 
Merl's Boogie jam 


3/12/2011 
Set 1: 
Jam (w/Low Rider tease) 
Jam 
Nana's Chalk Pipe* 
5 B4 Funk* 

Set 2: 
Jam (45 min) 
Sun Sun Sun* 
It's Up To You* 
54-46* 
* w/Bobby Vega 










2011年3月6日日曜日

3/4,5/2011 Zero @ GAMH

ZeroのボーカルJudge Murphyが肝臓がんということで、そのベネフィットコンサートをSteveが中心になって開いたということです。 

いやぁーきついなぁ。 
これはミュージシャンのような自由業だったり、健康保険をかけていない人にとっては実に重いトピックで、日本のように国民総被保険者という幸せな国と違い、アメリカは保険をかけるもかけないも個人の自由なので、癌だとか大病を患ってしまった際保険に入っていない人はほとんど「お金払えないのね、はい。さようなら」という状況が簡単にありえてしまうというわけで…やばいよね。 
多分癌なんかだったら、こういうタイプのベネフィットを何回もやらないと医療費をまかなえないんじゃないか…などど余計な心配をしながら見てました。 


ただ、おもしろかったのは病人であるJudgeが一番安定してがつんと声が出ていたところです。彼のワイフもシンガーでこのコンサートに参加していましたが、この二人が一番安定していたんじゃないでしょうか? 
Gregのドラミングもすごくステディーだったし、かなり大きい音が出ていてむちゃくちゃかっこよかった。 
あと、あのトランペットのおじちゃんがすごかった。いい味が出てました。この人で持ってましたね。
Liamねぇ…どうやらここ3年の間ホーボー状態+ウツを患ってたみたいで、かなり不穏な動きをしていました。彼を見たのは06年のHigh SierraでのZeroのショーで。その時はとても寡黙で完璧主義者みたいな感じな人だったんですが、今回はかなりキャラが違ってました。 
私は個人的には彼の安定性を買っていたんですが… 
どうであれ今回は、Dave Brubeckの曲"Theme from Mr. Broadway"。ダメな意味でぐちゃぐちゃになりそうだったこの曲を救ったのはLiamでした。それだけで彼があのコンサートにいた意義があったと思います。 
Bobby Vegaは二日目の2ndsetに登場。彼がステージに上がると雰囲気がガラッと変わる。あれはなんなんでしょうねぇ。。。いい仕事してました。やっぱファンク的な曲になるとBobbyはすごいですね。引き出しの数が違います。 
Pete Sears!!!彼はもう仙人です。誰と合わせてもここまでさまざまなタイプのジャムに順応できる器用なプレイヤーはいないでしょうね。 

Steveはというと、、、もうちょっとイケたはずじゃないかなというのが本音。なんかふっ切れないものがありました。 
いろいろなよくないうわさを聞いています。 
CrazyEngineがMervinとの不和でうまくいっていないんじゃないか、とか。 
確かに去年の夏以来Mervinとは演奏していません。 
OfficialTaperのCharlie Millerがクビになったとか。 
それに加えて旧友のJudgeが癌。 
気分よく演奏できるわけがないでしょう。 
特に本腰を入れるべきバンドがないっていうのは、彼の様なギターを演奏していないといないと日が送れないような人にはツラいでしょうね。 
今回のコンサートも技術的には全然衰えていないんですが、絶好調の彼ならありえないところでミスったり、曲の一部がトンでいたり、バンド感の欠如のようなものがそこここにみられました。 

どうであれ…久々のKimock show!楽しかったです。 
来週もSebastopolのKimock&Friendsに行ってきます。 

3/4/2011 
Set 1: 
Cole's Law > Tangled Hangers 
Friday's Child 
Catalina 
Pits Of Thunder 
Highway 61 Revisited 

Set 2: 
Blackbird 
Max Funk Jam 
Like A Rolling Stone 
Ermaline 
Severe Tire Damage 
Out In The Woods 
Junko Partner 
Spoken For 
Golden Road 

E: Same Old Blues? 


3/5/2011 
Set One: 
Theme From Nancy Germany 
Roll Me Over 
On The Road Again (Canned Heat cover) 
Mercury Blues 
Mr. Broadway 
Horses 

Set Two: 
Gregg's Eggs 
Anorexia 
Papa Was A Rolling Stone 
Chance In A Million 
Tongue 'N' Groove 
You Can't Keep A Good Man Down 
Home On The Range 

E: Use Me Up 

* entire 2nd set with Mr. Bobby Vega