2013年10月26日土曜日

10/25/2013 Zero @ Mystic Theater, Petaluma, CA

Fur Prace以来のこのショー。
Grass Valley, Petaluma, San Anselmoと三日間北カリフォルニアで計画されていたZeroのショーがJudge Murphy急逝の為、急遽Judgeの子の為のベネフィットという形でMysticのみになった。

FPRはちょうどJudgeが逝った直後だったので、「Steve, Judgeのこと気の毒だったね」と言ったら。
「あーそうだなー」みたいな感じで、それほど痛々しくはなく、拍子抜けしたくらいなのだけど。
Martinの時ほどひびいてないような感じ。
バンドのメンバー同士のダイナミクスというのは、外からはわからないものだ。



ショー自体はいつものZeroのショー同様、メンバーの出たり入ったりが頻繁にあって、結構とっ散らかった印象を受けた。
それでも、あいかわらずHadi Alsadoonのトランペットは素晴らしかったし、
Bananaのボーカルも聞いてて本当に気持ちよかった。Judgeの穴を埋めるかのように、いつもより余計に歌ってくれた。
CatalinaでMartinの娘のJessica Fierroがジョインして、Judgeのパートを未亡人Laurenと歌うという感動的なシーンもあった。

それでも一番圧巻だったのは、アンコールのLittle Wing。
数週間前にBobby Vega, Chris Rossbachでこの曲をきいて、それも最高だったのだけれど。
Kimock, VegaのLittle Wingもすごかった。
何だったんだろうあのラウドさ。
天まで届くような、ほとんどむちゃとも思えるような大音量でLittle Wing。

すさまじい。

確信をもってステージに立つミュージシャン程怖いものはない。「これをこうやるのだ!」という決意というか確信というか、それは間違いなくオーディエンスに伝わるものだ、とMr. Daveも言っていた。
あのLittle Wingは確信に満ちていたし、そのエナジーたるや恐ろしいものだった。


「ジェシカー よーがんばったー」 みんな絶賛。

2013年10月25日金曜日

10/3/2013 Bobby Vega & Chris Rossbach @ Hopmonk, Novato, CA



あーなんて楽しいショーだっただろう。
余裕。
もう7〜8年前になるだろうか。春先にハウスパーティーをした時、この二人を雇ってバックヤードで演奏してもらったのを思い出す。
最初に見た時から思ったのが、彼らはいつも余裕。
大層なことをしているという気構えというか、振りかぶったところがない。
まるでかゆいところをボリボリ掻いているような、何気なさで。でも音を聞くと天と地がひっくり返るようなことをしている。
悪い言葉で言えば見た感じの緊張感に欠ける、でも耳に入ってくる音はがっぷりよつなのだ。

Chrisを味わいたいならZigabooではなく、このフォーメーションをお勧めする。
弾きまくるからだ。
Bobbyはいつも通り。彼のベースはどのバンドで弾いても一聴してわかる。

ステージでPatronを飲み干し酔っぱらって、「何かリクエストある」とか言う。
誰かが「Free Bird」と言うと「次」笑 んじゃリクエストとるな、というツッコミはやめといて。
フロアーにはあまり人もいないし、「Little Wing」をコールしてみた。
もちろんこの曲が彼らのレパートリーにあるのを知っていてのことだ。
Chris「えーどうしようかな、できるかな?」(えっ?)
Bobby「やろうぜ、オーディエンス参加型のギグにしたいんだろ。」(なんじゃそりゃ...)

おぼつかない会話が交わされた後で、適当な感じでポーンと出だし。
演奏が進むにつれ、気味が悪い程タイトになる。
どういうわけか、どのバンドもLittle Wingはクラプトンの型が多い。
クリスもキモックもクラプトン型。ジミヘン型でやるのは流石のレイヴォーンぐらいか。

その後にやったBobbyがアコースティックベースを取り出して、完全にアンプラグドでやった曲の美しかったこと。

今回は彼らがオープニングアクトで、そのあとPetalumaのIncubatersというバンドがトリ。
そのIncubatorsにもChrisが参加。
途中で弦が切れて中断するというアクシデントもあったが、とてもポジティブな夜になった。
そういえばBobbyもゲスト参加していたっけ。Fire On the Mountainをやってたな。