国宝級ドラマー。
最高のパフォーマンスをゴールデンゲートパークの青空のもとに見られた。
Hardly Strictly Bluegrass は毎年恒例、Golden Gate Parkでこの時期に開かれる3日間の無料のフェス。
去年がちょうど10周年記念の年でPatti SmithやらElvis Costelloやらとんでもないメンツがそろって話題だった。
去年はわたしElectric Hot Tunaを見に行ったが、駐車スポット探し、会場探し(バカデカい公園に5ステージくらいある、あちこちに)で、おしまい。
最後の曲の最後の「じゃーん」だけがステージにたどり着く道で聞けた。
今年はZigabooが金曜のお昼12時からというスロットだったので、パーキングがあっという間にみつかり、しかも最前列。Zigabooの真ん前という。
最高なラックが重なって。
そして最高なステージだった。
Zigabooといえば、Funkの祖Original Metersのドラマー。
Metersのファンクが好きだ。
「粋」なのだ、さっぱりして竹を割ったようなさっくりとしたファンク。
額に汗や粘着系なやつが今はどうもこないので、いいメロディをいいリズムで聞かせるという基本に立ち返ったようなバンドが今はいい。
ドラム、ギター、ベース、ハモンドB3以外みょうなトリックは無し。たまにボーカルも聞こえたか。
で、今回のショー。
リズムがずば抜けてタイト。しかもユニークときている。
抜群だった。
こんなとんでもないミュージシャンをこんなまじかに、しかもただでみられたなんて、奇跡だった。
しかもギターがChris Rossbach。
が、メンバー全員がいい仕事をしていた。
が、それでもやはりZigabooがずば抜けていた。
もうショーが終わって一日半以上たっているんだけど、まだポジティブなエナジーが切れない。
笑ってすごせる。
あんなとんでもないショーを見た後では、日々のストレスなど些細なもの。
まだビートがからだじゅうではねている。
Funky Buzz続行中。
カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。
2011年10月1日土曜日
9/27/2011 Randy Craig Trio with Terry Haggerty @ Cafe Trieste
ここでは紹介し忘れていたが、
ここんところ毎月4週目火曜日恒例のことになっている、このイベント。
Cafe TriesteというBerkeleyはSan Pabloを南に下った小さなカフェ。
ここでは音楽イベントもあって、月末の火曜日はいつもこの4人組がでる。
Terry Haggerty。
60年代後半はSFサイケデリアルネサンスの最中に出てきた、Sons of Champlinのギタリスト。
10年くらい前にはKVHWでRay Whiteが抜けた後に、代わりとしてKVHHでツアーしていたこともあるくらいの強者。
Jazzのスタンダードを、スタンダードな形そのままに聞かせてくれるこのバンド。
超スタンダードジャズがあまり好きではない私。
初めてみたときは「んーどうかな」と思っていたが。
におった。
ギターソロにかかった瞬間からどうもにおった
強者のにおいがする。
音楽は現金なものでいつも○か×だ。
しかも瞬時に「勝負あり」なのだ。
最高だと思うものは○。
それ以外は×。
Terryのソロはどの曲でも最高だった。
はずれなし。
個人的な趣味になってしまうが、「なんでこんな音選びできるんだ」な、ソロが好きだ。変幻自在なソロといってもいい。
僕の好きなギタリストは、音自体の違いこそあれ、みなこのタイプだ。
Jerry Garcia, Steve Kimock, Barry Sless, Chris Rossbach。
東海岸では毛色こそ全く違えどTom Verlaine。
もっともっといるはず。
自分もギターを弾くのでわかるが、ソロをひくとどうしても癖が出てきてしまう。手が、そして脳みそが一定の型を覚えてしまっていて、どの曲もそれに沿った展開になってしまうことがある。
これは退屈だ。×の見本。
要はそれをいかに避けるかだ。
癖というものはつまり「自分」。それを避け曲に身をゆだねるようになると、自然と抜けていく感じになる。
自ずから曲が音を選んでくれる、それにただ沿うだけだ。
曲が自分の身体を借りて勝手に演奏してくれるのだ。
それこそ理想で、そして無理のないソロになる。
この人とギグの後にお話しさせてもらったが、
いやーKimockととても似たものを感じた。
頑固なまでにあっけらかん、スコーンとしている。
屈託がなく、ガハガハ笑い、楽しんでいる。
他に腹がない。
この人もアーティストというよりは職人。
また来月末火曜日が楽しみだ。
ここんところ毎月4週目火曜日恒例のことになっている、このイベント。
Cafe TriesteというBerkeleyはSan Pabloを南に下った小さなカフェ。
ここでは音楽イベントもあって、月末の火曜日はいつもこの4人組がでる。
Terry Haggerty。
60年代後半はSFサイケデリアルネサンスの最中に出てきた、Sons of Champlinのギタリスト。
10年くらい前にはKVHWでRay Whiteが抜けた後に、代わりとしてKVHHでツアーしていたこともあるくらいの強者。
Jazzのスタンダードを、スタンダードな形そのままに聞かせてくれるこのバンド。
超スタンダードジャズがあまり好きではない私。
初めてみたときは「んーどうかな」と思っていたが。
におった。
ギターソロにかかった瞬間からどうもにおった
強者のにおいがする。
音楽は現金なものでいつも○か×だ。
しかも瞬時に「勝負あり」なのだ。
最高だと思うものは○。
それ以外は×。
Terryのソロはどの曲でも最高だった。
はずれなし。
個人的な趣味になってしまうが、「なんでこんな音選びできるんだ」な、ソロが好きだ。変幻自在なソロといってもいい。
僕の好きなギタリストは、音自体の違いこそあれ、みなこのタイプだ。
Jerry Garcia, Steve Kimock, Barry Sless, Chris Rossbach。
東海岸では毛色こそ全く違えどTom Verlaine。
もっともっといるはず。
自分もギターを弾くのでわかるが、ソロをひくとどうしても癖が出てきてしまう。手が、そして脳みそが一定の型を覚えてしまっていて、どの曲もそれに沿った展開になってしまうことがある。
これは退屈だ。×の見本。
要はそれをいかに避けるかだ。
癖というものはつまり「自分」。それを避け曲に身をゆだねるようになると、自然と抜けていく感じになる。
自ずから曲が音を選んでくれる、それにただ沿うだけだ。
曲が自分の身体を借りて勝手に演奏してくれるのだ。
それこそ理想で、そして無理のないソロになる。
この人とギグの後にお話しさせてもらったが、
いやーKimockととても似たものを感じた。
頑固なまでにあっけらかん、スコーンとしている。
屈託がなく、ガハガハ笑い、楽しんでいる。
他に腹がない。
この人もアーティストというよりは職人。
また来月末火曜日が楽しみだ。
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