すみません。
長い間忘れていたこのショー。
Phil Lesh and Friendsでもなく、 Ratdogでもない。
お互いのメンバーが契約なんかの関係もあり別のアーティストのサポートで忙しくなってしまったのでしょうか。
そういえば、P&FのLarry CampbellがElvis Costelloのメンバーとしてプレーしているのを数カ月か前にどっかのレイトナイトショーで見かけたっけ。
それにしても「つなぎ」か?面子的には何とも中途半端…っていったらBobとPhilに失礼か 笑
John KadlecikってDark Star Orchestraのギタリスト。。。
自らのカバーバンドから人を連れてくるってのは…どうよ?どうなるの?
そんなことで正直あんまり気乗りせずに向かったFox theater。
いったんvenueにつけば、やっぱそこはデッドワールド。
1ブロックくらいにわたってジェリーやらデッドやらタイダイシャツばかり。
ドレッドロックがわんさかわんさか。
そこらじゅうでハグしてる。ガラス細工売ってる。指立ててる。
みんなよぉしゃべるね~。がやがやがやがや。
まぁ、お祭りだからね。つなぎだろうと、何だろうとウィークエンドの夜だし酔っ払ってさわがなきゃ損ってノリですね。
かんじんのショーはどうだったか。
そつがなかったです。
Philのベースは相変わらずかっこいい。本当に素晴らしいベーシストですね。音がちゃんとノートとして聞こえる。
Philの一つの特徴であるギターよりな弾き方に合う音づくりがちゃんとされている。やっぱ長い間時間をかけて音を研究してきた結果でしょうねぇ。。。
ただBobbyのギターがはっきり聞き取れなかったのが、残念。
そう。結局それも音づくりの成果なのかもと思い始めました。
あの、線の細いプラスティックのような、シャキーンとした音です。ええ。
音がちゃんと聞き取れない、しかしちゃんと音は出ていて空間を埋めているし、よく聞くとなんだかトリッキーなことをしている。目立ちやすいリードギターに隠れて聞き取りにくいが故、とても聞きたくなる 笑。 まさにトラップですね。
そんなわけでいつもBobbyの音拾いにやっきになってしまうというのが、最近のDead関連のショーでは恒例のようになっています。
今回はピンクのストラトタイプのギターが登場しました。
John Kadlecikもよかったです。至福のひと時だったんでしょうね。いい音が出てました。
カリフォルニアには山ほどデッドカバーバンドがありますが、実際にバンドメンバーとプレーできる人は0.001%くらいなもんでしょう。
プレイ的には全然Jerryと違うタイプですね。似ているといえばJGBのStu AllenのほうがよっぽどJerryそっくりさんです、音的に。
どっか連れて行ってくれるようなプレーはなく、変なトリックもなく、とてもストレートないいギターでした。
セット的には日曜日にKing Solomon's Marblesが聞けたのが拾いもんでしたね。ショーではじめて聞きました。最高でした。
土曜日のUnbroken Chainもよかったなぁ。
前に訳した記事で、PaulとCountry Joeが言っていた例のwoodstock関連のツアーです。
バンドを見ればかなりの豪華メンバー。
Monday, Sept. 7:
Heroes of Woodstock 40th Anniversary Tribute (hosted by Country Joe McDonald)
11:00-11:30 - Tom Constanten (pop)
11:45-12:30 - Quicksilver Messenger Service (rock)
1:00- 2:00 - Big Brother and the Holding Company
2:30- 3:30 - Canned Heat
4:00- 5:00 - Jefferson Starship
Quicksilverを見に行ったのですが車の渋滞で完全に見逃しBigBrotherも最後の「ジャーン」しか聞くことができず、のっけからかなりの拍子ぬけ。
暑かったこともあって日陰でゆるりと見れる別のステージへ。
なんと!!Barry Slessがプレイしてる!!
んんん。。。 Lorin Rowan and Friendsというアクトらしい。
私はRowanBrothersは全然知らないのだけど、Barryのギターに酔いしれました。もうHeros of woodstockよりもなによりも、Barryのギターが聞けたことがこの日の一番の収穫でした。
Jefferson Starshipも見ることができたけど、2年くらい前にこのフェスで見た歌える女性ボーカル2人がいなくて、クリスティーナアギレラみたいな単に声がでかいタイプのシンガーになってて、「んーどうよ…!?」って感じでした。途中でTom Constantenが飛び入りで、St.Stephen-Turn on your love lightsを一緒に演奏、なんてサプライズもありましたが、これもやけに中途半端で、「んーどうよ…!?」。おまけでやるような曲ではありません。と言いたくなりました。
そんなわけで、Woodstockのheroたちは実はそれほどヒーローらしくもなく、それをスピリットとして受け継いでいるBarryに乾杯というそんなLabors dayでした。
完全にストーカーか、狂ったファンかって感じの写真で恐縮ですが。。。
今年の夏2度目のPatti Smith。
毎年恒例のTwilight Dance Seriesというパーティーイベントの25周年というその一環での企画らしいです。また、Santa Monica Pierがじき100周年らしく、タイミング的におめでたく和やかな雰囲気。
ステージ右には観覧車やらジェットコースターやらがライトアップされ、左を見るとほぼ満月の月が海岸通りの家々の上にオレンジに光っていて、今からはじまるステージへの期待とちょっとした緊張。
そこに夏の終わりの潮のにおいがまじったすずしい風が、海からこっちにむかってふいてくるという、かなりシチュエーションとしてはいい雰囲気。
何と!!!ステージに出てきたメンバーを見てびっくり。 レッチリのFleaがベーシスト! ここはLAだし、あまりにも完璧なセッティングではないか!!! うなりましたよ。う~ん。 Fleaのベース、素晴らしかったです。今までのイメージがガラリと変わりました。主役のPattiの邪魔をすることない、しかし全部の音がくっきりと聞こえる、という。 バンドみんなが大きい音出している中でベースとして埋もれることなく、逆にでかすぎてつぶれることもなく、ちゃんと音が輪郭をもって聞かせることができるベーシストはPhil Lesh, Bobby Vegaくらいしか知りません。 うれしかったのはGloriaがhorsesからのメドレーとしてでなく、きっちり最初のピアノから入ってくれたこと。 Kimberly 、Free Money、Redondo Beach 等、初期の名曲がきっちり完璧に再現されていたこと。とてつもなく「完璧」に。 話はそれてしまうんですが、帰路で79年のPattiのCBGBでのライブ盤を聞きはじめたんです。復習じゃないけど、素晴らしかったショーを感傷的にふりかえるために。 しかし。。。若かった故でしょうね、あまりの演奏のラフさに堪えることができず、2曲目でejectボタンを押さざるを得なかったことを付け加えておきましょう。つまり、途中ブランクがあったとはいえPattiもbandも演奏的にかな~り安定+上手になっているということです。 興味深いなー、と思ったこと。 Patti、日本のフジのステージではあんなに唾を飛ばしたり、マイクスタンドをたおしたり、極めつけはギターの弦を切るとか、かなりワイルド+パンクなイメージのステージだったんですが、こっちでは全然そんなことなかったです。たくさん面白いジョークを飛ばして、おしゃべり~な楽しいこと大好きな、感じのいい人でした。 ロスのプロモーター的な人がいろいろ観光名所なんかに連れて行ってくれるいい人だったんだけど、結構苦手だった話とか、ホテルがひどかった話とか、エリザベステイラーの話。口を開くと何かと面白い話が出てきて、むちゃくちゃ楽しかったです。 あと、トピックもまったくちがう。 日本では「革命はそれぞれあなたたちの心の中にある」とか「子供たちの未来のために」とか、そんな結構硬くてハードコアなことを叫んでいたんですが、こっちでそれ的な主張はなし。「People have the power」くらいでしたね。 Pattiは自分にどんなイメージが求められているか、かなり計算高く把握できている人なんだなと。やっぱそうじゃなきゃここまででかくはなれないんでしょうね。 あ、ちなみにRock n roll nigger。日本ではやりましたが、もちろんこっちではなし。あったりまえですね。「Nigger」は米じゃ公共の場所では口にできませんからね。 曲順はめちゃくちゃですが、こんな曲をやりました。 Rodondo Beach, Kimberly, Free Money, Gloria, Dancin Barefoot, Because the night, Piss in the River, Ghost Dance, Fredelic, People have the power, Beneath the Southern Cross, So you wanna be a rock n roll star, Be my baby, Not fade away