2009年12月31日木曜日

12/30/2009 Furthur @ BGCA

とりあえず、コレ。僕の席から取りました。 
iPhoneなので、クオリティーはご容赦を。 

今日のオープニングです。 
今日のショーはかなり、いや今年のショーの中でも1、2に入ると思います。 



 

2009年12月24日木曜日

12/17 KimockとGuitar 写真集



今回のSanta Cruz公演で使用したギターたちです。結構かっちりギターを決めてツアーに臨んでいるようですね。

ちなみにExplorerの登場頻度が一番多かったです。 


Explorer。ハムバッカーなのにシングルコイルのような繊細な音がします。Volume,Toneコントロールの後ろにあるスイッチが気になります。 
Kimock氏、よく触るんですよね。ブースターなのかな。。。 















Supro、Ozark。Explorerをよりソリッドに、出力を大きくしたような感じのOzark。ガツンとくる感じが、ブルース的。
















Fretless Jazzmaster。これ、今回近くで聞いて判明。もともとアンプにつながずに聞く音は三味線みたいにペナペナなはず。どうしたら、高音域暴れん坊ギターJazzmasterを、あそこまで抑えることができるかは不明。いつか直接聞いてみたい。 


White Strat。ん~。これは私を涅槃の境地まで追い込むギターです。理屈も、技術的な話もいらない。Stratなんです、lipstickピックアップのついた。















Cripe Guitar。これはまた本当に線の細い音がでるギターです。ちょっと繊細すぎるくらい。













Hawaiian Guitar。Oahuって書いてあったかな?lap guitarですね。スライド用。 






















これら以外に写真左のセミアコを一本。ライブでは使いませんでした。Fillmoreでも登場せず。右はHawaiian Guitarです。 

12/18/2009 Crazy Engine @ Fillmore

二日目。 
昨日と変わって大きな会場。音がどうなるか楽しみ。 
スペシャルゲストも来るとのこと、楽しみ。 

ステージが暗転して超ごきげんなBobby Vegaが出てきた!! 
こ、こんな上機嫌なBobbyは見たことないぞ!!?? 
で、おや、Trevorも出てきた。チェロを弾くらしい。 

リクエストショーっていうんですが、ツボはおさえているものの(Hillbillies, Cissy Strut, Sambaあたり)、それほどの大きいサプライズはなかったように思います。 

Set 1: Kissin' the Boo Boo, Summer Jam, Cissy Strut, Why Can't We All Just Samba, Long Form Pt4, Hillbillies on PCP 

Set 2: It's Up to You, Life of the Party, Mother's Song, Ice Cream, Stella Blue 


二列目、キモック側に陣取って見ていました。 

結論からいえば豪華ゲストtalking drumのSikiru, TrumpetのHadi,Electric BassのBobbyが、Crazy Engineに加わった。 
このゲストたちがどれくらいCrazy Engineと一緒に練習をしたか知りませんが、やっぱりSanta CruzのCrazyEngineのみのショーと比べると若干ジャムがゆるかった気がします。 
これだけ凄腕のミュージシャンがそろえば、ジャムというよりソロの回しあいみたいになってしまうのは解るんですが、譲り合いが過ぎて結局曲自体がだれてしまうような場面が、若干みられました。曲のしまりがあまりなかった。 

個人的な好みなんですが、曲より各ミュージシャンのソロが勝ってしまうというのは、本末転倒だと思います。 
僕がGrateful Deadが好きなのは、曲がまずあって、そのためにバンドメンバーが自分の磨いた腕を最大限に使う。そういう姿勢があるからです。もちろん曲から脱線することもありますが、それはバンド全体で出ていく。なんで、全然いやらしくない。 

DeadとCrazy Engineを比較すること自体完全にナンセンスですね。すみません。ただ今回は「スペシャルゲスト」ゆえに、曲よりソロ重視的傾向がみられて、どうなのかなぁと。曲自体いい曲がそろっているんだから、それを立ててもいいんじゃないのって気がしただけです。 


もうひとつ。 
BassとCelloは無理がありました。 
音源としてこのショーを落としていないので、CDRを通してどう聞こえるかはわかりませんが、ライブ会場ではCelloは全然聞こえませんでした。というよりも音域の問題でしょうが、BassとCelloってかぶっているんじゃないでしょうか? 

他のメンバーの音はくっきり聞こえたのですが、低音がとてもぼんやりしていて聞こえませんでした。いつもならBobbyのBassって完璧に聞こえるんですが、それがぼやけて聞こえたのはどうしてだろう。。 
不思議で仕方がなくて、一度ライブ中にサウンドボードの前まで行って聞いてみたんですがやっぱり同じ。TrevorがElectric Bassを使ったMother's Songの時だけ低音の輪郭がはっきりしたんですけどね。。。 


…愚痴ばっかり言って、性格の悪いいやなファンになっていますね、すみません。好きがあまってのことです。。。 


会場は週末ってこともあり、SFってこともあり、とてもいい雰囲気でみんなとても楽しんでいました、バンドメンバーも含めてね。 
Kimockのギターは相変わらず「素晴らしい」の一言でした。 
BobbyとKimockがショーの終わりに、にっこりわらってハグしているのを見て、何とも言えない気持ちになりました。 

あと、今年最後のKimockってこともあってか、僕の知っている熱狂的なKimockHeadsがみんな勢揃いしていました。普段小さいショーやSFから遠いショーは来ないような人たちも含め、みんな出席の大宴会って様な感じで、同窓会のようでした。

2009年12月18日金曜日

12/17/2009 Crazy Engine @ Moe's Alley

5月のDazeBetween以来の久々のKimock Show。 

Moe's AlleyはSanta Cruzにあるキャパ250人くらいの小さなバーでした。 
外から見たらカラオケスナックみたいな感じ。笑 
でも奥行きがあったんでしょうか、思ったより中があってびっくりしたんですが、それでもやっぱり小さい会場です。 

今回は贅沢にもKimock氏の真ん前に陣取ることができました。 
いい音です、相変わらず。 
結構セッティングが前と比べるとシンプルになっているような気がしたのは気のせいでしょうか。 
スピーカーでTwoRockが2台。それにTwoRockとFenderのアンプヘッドがそれぞれについている。 

それにエフェクト類も結構シンプル。 
いつも通りFulltoneのTapeechoとLexiconのRiverb。 
あと、ディレイ類×2。 
オートワウ+歪み類×1。 
ギターがexplorer, white strat, cripe, supro, fretless jazzmaster, hawaiian laptop guitar。 

音作りも昨日は至ってシンプル。reverb+delayがベースで、それのエフェクトセッティングを曲の途中で変える。それとギターのピックアップ、トーンのセッティングですね。 


ワウ+歪みエフェクトはfretless jazzmasterの時だけ。 
LongFormPart4だけです。 
なるほどな、でした。 
この前からmixiで話題になってたfretless jazzmasterですが、ガラスコーティングはされてないです。 
生音がペナペナなのをriverbとワウ系のエフェクトでうまくカヴァーしている感じでしょうか。delayも若干かかっていたかも。でも基本は深いreverbです。 
蛇足ですがギターのプリセットの方のスイッチは死んでいます。 

ギターの話ばかりしてしまいましたが、ショー自体とてもまとまっていてよかったと思います。 
Melvinも相変わらずかっこよかったですし、ベーシストも好きです。 
今日Fillmoreは会場もでかいし、どんな音になるのか楽しみです。 


Setlist 
set 1: 
thing one 
std 
summer jam 
twlwmyd (instrumental) 
long form part 4 
3 more days 

set 2: 
cole's law > 
tangled hangers 
drink deep 
elmer's revenge 
you're the one 
crazy engine 

encore: 
sleepwalk 

2009年12月12日土曜日

Tom Verlaine & Jimmy Rip - Kingdom Come

うむむ。 
これ。 
Kingdom Comeはそりゃそれでいいんですが、その後のギタージャムが熱い。 
演奏後Tomも思わず笑っちゃってますが、そりゃこんなジャムができたら笑うわな、と思った。 
ちなみにこれを見てから二日たちますが、これのせいか、せいじゃないか、ここ二日頭痛くて寝込んでます。苦笑。 




2009年10月19日月曜日

10/18/2009 Adrian Belew @ Slim's

すごいものを見た。 
本当にねじ伏せられた。 



名前はもちろん知っていたし、いくらか彼がギタリストとして参加している曲も知っていた。 
ただ、ここまですごいギタリストだったとは… 

のっけから。 
ステージが暗くなったと思ったら、真っ赤なスーツに黒のTシャツを着たおっさんが大黒さんみたいな笑顔で、「タラーン!!サプラ~イズ!!」ってな感じでステージに飛び出してきた。 
誰かと思ったら彼こそがAdrian Belewだった。 

Adrian Belew Power Trioというベース、ドラム、ギターの三人組でツアーしているらしい。ベースの女の子23歳。ドラムの男の子21歳。で、二人とも恐ろしく上手い。 
そりゃAdrian Belewとなれば技術的に上手くなきゃ一緒にプレイさせてもらえないだろうけど、それにしても底抜けにうまい。 
しかもこの二人は姉、弟らしい。顔も似ている、どうでもいいか… 

Adrianは言うまでもない。 
変な調子の曲を変なリズムに乗せて変な音のギターを弾く。 
でも変とはいえ、ツボは完全におさえていて、とてつもなく気持ちのいい音が出ていた。 
アームを多用。それからヴォリューム奏法、ライトハンドからネックベンド、ハーモニクス。早弾きは言うまでもなく。ギターをそこここいじくって、出そうな音を全部使ってやろうという姿勢。 
エフェクトなんかも、正直こっちに来てからほとんど興味が薄れてしまったのだが、一言でいえばここでこの音という音選びのセンスが抜群。 
というか、この人こそエフェクターでの音づくりの教科書を作り上げてきた一人というべきだろうか。笑 

で、何より感心したのは、 
このひと、心底楽しそうなのだ。 
音楽だけ聞いていると、難解な音楽をコツコツとしかめ面しながら下向いてギター弾くタイプの人かなとイメージしていた。 
観客の顔なんか死んでも見ない、のような。 

が、箱を開けてみれば、登場からして、ぽよよ~んと出てきたし、 
とんでもないギター弾きながら、にこにこして客のほう見てるし(にやにやではないのだ。)、難しい曲を弾き終わった後「Yeah」なんて爽快にガッツポーズしてるし、いやはや、まいりました。 

曲も難解というより、多くのミュージシャンが「そこへは行かない」というフィールドにある曲。技術的に難しいだけではなく、客もプレーやも感情移入しにくい曲。音の連なりこそが音楽、という音至上主義とでもいえるような。 

普通こういうタイプの音楽はプレーヤーのマスターベーションになる場合が多いんだけど、Adrianはそうはならなかった… 
こんな音楽を難しい顔してやられちゃ、客としてはたまらない。。。1時間ももたないはず。 
がっぷり2時間半アンコールまで見て、笑顔で「いや~よかったなぁ」と言っていられたのは、ショーを見ている間いつのまにかAdrianを好きになっちゃったからに他ならない。 

やった曲は最新作のeからa,b,c,e。Life in a nutshellなど。一曲昔から知っている曲もやったが、曲名は知らない。 

会場で売ってたCDも全部買ってしまったし、Tシャツもゲットした。 
ライブ後そこらで勝手にサイン会をはじめてしまったAdrianからCDにサインまでしてもらった。 
妻が着ていたDylanのTシャツを見て、速攻でDylanの真似。「ショーにきてくれたのか~い?」(鼻にかかった声で、語尾上げ+のばし。文字ではまねできないが…)なんておどけるお茶目っぷり。 
完全にAdrianの魔法にかかってしまった晩だった。 
きつねにつままれた。 

2009年10月17日土曜日

10/17/2009 ありがとう 加藤和彦

胸にしみる空のかがやき
今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
このやるせないモヤモヤを だれかに告げようか

白い雲は流れ流れて
今日も夢はもつれ わびしくゆれる
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
この限りないむなしさの 救いはないだろか

深い森の みどりにだかれ
今日も風の唄に しみじみ嘆く
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
このもえたぎる苦しさは 明日も続くのか 

2009年10月12日月曜日

10/11/2009 Bob Dylan @ Greek theater


寒い。 
むちゃくちゃ寒かったです。 
さすが10月のベイエリア。肌寒いを通り越して寒い。。。 
ちなみに写真にあるステージ上にある、キノコみたいなのはヒーターです。 

カリフォルニアのハイウェイを走る時、DylanとDead程気持ちいいBGMはないです。それほど彼らの音が土地になじんでいるのか、土地が音になじんだのか、それとも両方か。 
お世辞にもいい声とはいえないBobの声。少なくとも私は全然好きになれなかった。でも歳を経てなじんでくるもんなんですね。 

それにしても大したもんですね。68歳?にしてあのステージ。 
ミスなし。媚なし。あぶなかしいところが全くない。 
とにかく誰が目の前にいても一直線に突き通すようなステージ。 
真黒なスーツに真黒なバックグラウンド。照明もいたってシンプル。 
まるでステージは見ずに、そこから聞こえてくる音だけを聞いてくれと言わんばかりの頑固な自信。 

驚いたのは思った以上にリズミックだったこと。 
目新しいリズムではないのだけれど、ものすごくくすぐられました。うたい回しでも、変なところでちょっとためたり、とっ散らかすように言葉を並べたり。 
バンド紹介の時もまるで歌をうたっているかのようで。魔法使いのようでしたよ 笑 
いつ普通の人になるんだろうと。 

ハーモニカ、ギター、オルガンをプレー。 
バンドは完璧にディランをサポート。 
お見事!!な晩でした。 
Highway 61 Revisited!!!!


2009年9月20日日曜日

9/19, 20 /2009 FURTHUR @ Fox theater



すみません。 
長い間忘れていたこのショー。 

Phil Lesh and Friendsでもなく、 Ratdogでもない。 

お互いのメンバーが契約なんかの関係もあり別のアーティストのサポートで忙しくなってしまったのでしょうか。 
そういえば、P&FのLarry CampbellがElvis Costelloのメンバーとしてプレーしているのを数カ月か前にどっかのレイトナイトショーで見かけたっけ。 

それにしても「つなぎ」か?面子的には何とも中途半端…っていったらBobとPhilに失礼か 笑 
John KadlecikってDark Star Orchestraのギタリスト。。。 
自らのカバーバンドから人を連れてくるってのは…どうよ?どうなるの? 

そんなことで正直あんまり気乗りせずに向かったFox theater。 
いったんvenueにつけば、やっぱそこはデッドワールド。 
1ブロックくらいにわたってジェリーやらデッドやらタイダイシャツばかり。 
ドレッドロックがわんさかわんさか。 
そこらじゅうでハグしてる。ガラス細工売ってる。指立ててる。 
みんなよぉしゃべるね~。がやがやがやがや。 

まぁ、お祭りだからね。つなぎだろうと、何だろうとウィークエンドの夜だし酔っ払ってさわがなきゃ損ってノリですね。 


かんじんのショーはどうだったか。 
そつがなかったです。 

Philのベースは相変わらずかっこいい。本当に素晴らしいベーシストですね。音がちゃんとノートとして聞こえる。 
Philの一つの特徴であるギターよりな弾き方に合う音づくりがちゃんとされている。やっぱ長い間時間をかけて音を研究してきた結果でしょうねぇ。。。 

ただBobbyのギターがはっきり聞き取れなかったのが、残念。 
そう。結局それも音づくりの成果なのかもと思い始めました。 
あの、線の細いプラスティックのような、シャキーンとした音です。ええ。 
音がちゃんと聞き取れない、しかしちゃんと音は出ていて空間を埋めているし、よく聞くとなんだかトリッキーなことをしている。目立ちやすいリードギターに隠れて聞き取りにくいが故、とても聞きたくなる 笑。 まさにトラップですね。 
そんなわけでいつもBobbyの音拾いにやっきになってしまうというのが、最近のDead関連のショーでは恒例のようになっています。 
今回はピンクのストラトタイプのギターが登場しました。 

John Kadlecikもよかったです。至福のひと時だったんでしょうね。いい音が出てました。 
カリフォルニアには山ほどデッドカバーバンドがありますが、実際にバンドメンバーとプレーできる人は0.001%くらいなもんでしょう。 
プレイ的には全然Jerryと違うタイプですね。似ているといえばJGBのStu AllenのほうがよっぽどJerryそっくりさんです、音的に。 
どっか連れて行ってくれるようなプレーはなく、変なトリックもなく、とてもストレートないいギターでした。 

セット的には日曜日にKing Solomon's Marblesが聞けたのが拾いもんでしたね。ショーではじめて聞きました。最高でした。 
土曜日のUnbroken Chainもよかったなぁ。 


2009年9月10日木曜日

09/7/09 Sausalito Art Festival / Heros of woodstock


前に訳した記事で、PaulとCountry Joeが言っていた例のwoodstock関連のツアーです。 
バンドを見ればかなりの豪華メンバー。 
Monday, Sept. 7: 
Heroes of Woodstock 40th Anniversary Tribute (hosted by Country Joe McDonald) 
11:00-11:30 - Tom Constanten (pop) 
11:45-12:30 - Quicksilver Messenger Service (rock) 
1:00- 2:00 - Big Brother and the Holding Company 
2:30- 3:30 - Canned Heat 
4:00- 5:00 - Jefferson Starship 

Quicksilverを見に行ったのですが車の渋滞で完全に見逃しBigBrotherも最後の「ジャーン」しか聞くことができず、のっけからかなりの拍子ぬけ。 


暑かったこともあって日陰でゆるりと見れる別のステージへ。 
なんと!!Barry Slessがプレイしてる!! 
んんん。。。 Lorin Rowan and Friendsというアクトらしい。 
私はRowanBrothersは全然知らないのだけど、Barryのギターに酔いしれました。もうHeros of woodstockよりもなによりも、Barryのギターが聞けたことがこの日の一番の収穫でした。 



Jefferson Starshipも見ることができたけど、2年くらい前にこのフェスで見た歌える女性ボーカル2人がいなくて、クリスティーナアギレラみたいな単に声がでかいタイプのシンガーになってて、「んーどうよ…!?」って感じでした。途中でTom Constantenが飛び入りで、St.Stephen-Turn on your love lightsを一緒に演奏、なんてサプライズもありましたが、これもやけに中途半端で、「んーどうよ…!?」。おまけでやるような曲ではありません。と言いたくなりました。 

そんなわけで、Woodstockのheroたちは実はそれほどヒーローらしくもなく、それをスピリットとして受け継いでいるBarryに乾杯というそんなLabors dayでした。 

完全にストーカーか、狂ったファンかって感じの写真で恐縮ですが。。。 

2009年9月6日日曜日

09/03/09 Patti Smith @ Santa Monica Pier

今年の夏2度目のPatti Smith。 

毎年恒例のTwilight Dance Seriesというパーティーイベントの25周年というその一環での企画らしいです。また、Santa Monica Pierがじき100周年らしく、タイミング的におめでたく和やかな雰囲気。 

ステージ右には観覧車やらジェットコースターやらがライトアップされ、左を見るとほぼ満月の月が海岸通りの家々の上にオレンジに光っていて、今からはじまるステージへの期待とちょっとした緊張。 
そこに夏の終わりの潮のにおいがまじったすずしい風が、海からこっちにむかってふいてくるという、かなりシチュエーションとしてはいい雰囲気。 



何と!!!ステージに出てきたメンバーを見てびっくり。 
レッチリのFleaがベーシスト! 
ここはLAだし、あまりにも完璧なセッティングではないか!!! 
うなりましたよ。う~ん。 

Fleaのベース、素晴らしかったです。今までのイメージがガラリと変わりました。主役のPattiの邪魔をすることない、しかし全部の音がくっきりと聞こえる、という。 
バンドみんなが大きい音出している中でベースとして埋もれることなく、逆にでかすぎてつぶれることもなく、ちゃんと音が輪郭をもって聞かせることができるベーシストはPhil Lesh, Bobby Vegaくらいしか知りません。 

うれしかったのはGloriaがhorsesからのメドレーとしてでなく、きっちり最初のピアノから入ってくれたこと。 
Kimberly 、Free Money、Redondo Beach 等、初期の名曲がきっちり完璧に再現されていたこと。とてつもなく「完璧」に。 
話はそれてしまうんですが、帰路で79年のPattiのCBGBでのライブ盤を聞きはじめたんです。復習じゃないけど、素晴らしかったショーを感傷的にふりかえるために。 
しかし。。。若かった故でしょうね、あまりの演奏のラフさに堪えることができず、2曲目でejectボタンを押さざるを得なかったことを付け加えておきましょう。つまり、途中ブランクがあったとはいえPattiもbandも演奏的にかな~り安定+上手になっているということです。 

興味深いなー、と思ったこと。 
Patti、日本のフジのステージではあんなに唾を飛ばしたり、マイクスタンドをたおしたり、極めつけはギターの弦を切るとか、かなりワイルド+パンクなイメージのステージだったんですが、こっちでは全然そんなことなかったです。たくさん面白いジョークを飛ばして、おしゃべり~な楽しいこと大好きな、感じのいい人でした。 

ロスのプロモーター的な人がいろいろ観光名所なんかに連れて行ってくれるいい人だったんだけど、結構苦手だった話とか、ホテルがひどかった話とか、エリザベステイラーの話。口を開くと何かと面白い話が出てきて、むちゃくちゃ楽しかったです。 

あと、トピックもまったくちがう。 
日本では「革命はそれぞれあなたたちの心の中にある」とか「子供たちの未来のために」とか、そんな結構硬くてハードコアなことを叫んでいたんですが、こっちでそれ的な主張はなし。「People have the power」くらいでしたね。 

Pattiは自分にどんなイメージが求められているか、かなり計算高く把握できている人なんだなと。やっぱそうじゃなきゃここまででかくはなれないんでしょうね。 

あ、ちなみにRock n roll nigger。日本ではやりましたが、もちろんこっちではなし。あったりまえですね。「Nigger」は米じゃ公共の場所では口にできませんからね。 


曲順はめちゃくちゃですが、こんな曲をやりました。 
Rodondo Beach, Kimberly, Free Money, Gloria, Dancin Barefoot, Because the night, Piss in the River, Ghost Dance, Fredelic, People have the power, Beneath the Southern Cross, So you wanna be a rock n roll star, Be my baby, Not fade away