2011年1月17日月曜日

1/14/2011 Moonalice @ Ashkenaz

今年一発目のショーはMoonalice。 
このバンドはもともとは90年代後半に活動していたFlying Other Brothersの残党たちが組んだバンドで、もともと母体がDead周辺の寄せ集め的バンドであったのが、ちょっとソリッドになってきて名前を変えたみたいです。 
はじめてみたのMoonaliceのショーが3年くらい前だったと思うから、結構コンスタントに活動してきたみたいですね。 
メンバーは 
Roger McNamee (Vo, G, B) 
Ann McNamee(Key, Vo) 
Pete Sears(B, Key, Vo) 元Jefferson Starship, Hot Tuna, Phil, David Nelson。何でもアリな英国人。 
Barry Sless(G, Pedal steel) Phil and Friends, David Nelson bandのギターグル 
John Molo(Ds) Phil and Friends, Kimock, The Other onesの鉄人ドラマー 

もちろんBarry, Pete, Johnが目当て。 
数年前に見た時はG.E. Smithがギターで、バンドとして焦点が全然定まっておらず、「何がしたいんだろ」という感じだったのであんまり熱心に追っかけなかったのですが。 
いやぁ、今回は良かった。 
フォーカスは完全にBarryだったんですね。 
わたしはPete SearsとBarry Slessのインタープレイを見てちびりそうになりましたよ。 
KimockとVegeを思い出しました。 

Barryの機材はScott WalkerのguitarにTwo Rockのampという、極めてKimockのそれに似ています。 
Scott Walker Guitars 
http://www.scottwalkerguitars.com/ 
Scott Walkerのギターの音はJerry Garciaのギターととても似ています。Jerryのギターと言っても70年代に使ってたWolfじゃないです。 
Tiger,Rose budの音です。80年代後半~の音。 
で、何が似ているかと言うと、あのピックが弦に触れる瞬間のアタック音です。たとえば洋服のそで口にフリルだとかレースだとか付いていますよね。 
Scott Walkerのギターには必ずどの音にも、あの華麗なアタック音が付いてきます。フリルやレースのような、プラスティックな感じの。 
個人的にあの華麗なアタック音はJerryの専売特許だと思っているので、別の人が弾いても100%ファンというわけではないのですが、やっぱりBarryが弾くととても美しいですね。 

ちなみにKimockの華麗なアタック音はPhil and Friendsのライブレコーディング「Love will see you through」の数曲で聞くことができます。たとえばDuplee's diamond Bluesなんてモロですね。 
ただKimockはあんまりこのギターを弾きません。多分使用頻度でいえば一ショーの中で10%~15%くらいじゃないでしょうか。 
私はやっぱキモック氏の場合はクリーントーンがズトーンとくるWhite lipstick stratか、Explorerじゃないかなと思います。 

どうであれ、Barryの武器は普通のギターだけじゃなく、むしろペダルスティールにあるんじゃないかなと思います。 
この尋常じゃないくらい演奏の難しい楽器を完璧にこなせるギタリストはなかなかベイエリアでも見ることはできません。 
Barryの他にこれは見事だと思ったのはNew RidersのBuddy Cageくらいですね。しかしこんな宇宙を見ることができるようなペダルスティールを弾けるのはBarryだけでしょう。 

また追っかけるべきバンドが一つ増えました。 





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