2011年10月1日土曜日

9/27/2011 Randy Craig Trio with Terry Haggerty @ Cafe Trieste

ここでは紹介し忘れていたが、
ここんところ毎月4週目火曜日恒例のことになっている、このイベント。
Cafe TriesteというBerkeleyはSan Pabloを南に下った小さなカフェ。
ここでは音楽イベントもあって、月末の火曜日はいつもこの4人組がでる。

Terry Haggerty。
60年代後半はSFサイケデリアルネサンスの最中に出てきた、Sons of Champlinのギタリスト。
10年くらい前にはKVHWでRay Whiteが抜けた後に、代わりとしてKVHHでツアーしていたこともあるくらいの強者。


Jazzのスタンダードを、スタンダードな形そのままに聞かせてくれるこのバンド。
超スタンダードジャズがあまり好きではない私。
初めてみたときは「んーどうかな」と思っていたが。

におった。

ギターソロにかかった瞬間からどうもにおった
強者のにおいがする。


音楽は現金なものでいつも○か×だ。
しかも瞬時に「勝負あり」なのだ。
最高だと思うものは○。
それ以外は×。


Terryのソロはどの曲でも最高だった。
はずれなし。

個人的な趣味になってしまうが、「なんでこんな音選びできるんだ」な、ソロが好きだ。変幻自在なソロといってもいい。
僕の好きなギタリストは、音自体の違いこそあれ、みなこのタイプだ。
Jerry Garcia, Steve Kimock, Barry Sless, Chris Rossbach。
東海岸では毛色こそ全く違えどTom Verlaine。
もっともっといるはず。

自分もギターを弾くのでわかるが、ソロをひくとどうしても癖が出てきてしまう。手が、そして脳みそが一定の型を覚えてしまっていて、どの曲もそれに沿った展開になってしまうことがある。
これは退屈だ。×の見本。

要はそれをいかに避けるかだ。
癖というものはつまり「自分」。それを避け曲に身をゆだねるようになると、自然と抜けていく感じになる。
自ずから曲が音を選んでくれる、それにただ沿うだけだ。
曲が自分の身体を借りて勝手に演奏してくれるのだ。
それこそ理想で、そして無理のないソロになる。


この人とギグの後にお話しさせてもらったが、
いやーKimockととても似たものを感じた。
頑固なまでにあっけらかん、スコーンとしている。
屈託がなく、ガハガハ笑い、楽しんでいる。
他に腹がない。
この人もアーティストというよりは職人。

また来月末火曜日が楽しみだ。

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