SFから1時間とちょっと北、Sebastopolという街のコミュニティーセンター。
コミュニティセンターというのは日本にもあります。
雰囲気はとても似たものと思っていただいて結構なんですが、このコミセンには案外大きいホールがあった。
土曜日。
この日はWavy GravyのSEVAベネフィット。去年は家の近くであった、Crane Pavilionというバカデカい倉庫みたいな会場で、Zeroだのなんだのといろいろなバンドが出たイベントがあった。Wavy Gravyのバースデイバッシュだ。
今年はそんなでっかいのではなく、こじんまりと片田舎のコミセンでのイベント。でもバンドがすごい。
今やベイエリアで1,2を争うジャムバンドのDavid Nelson Bandと、Steve KimockのZero。
VIPチケット($75)をかなり事前に買っておいたのが正解だった。
このイベントはVIPチケのみならず一般のチケまで、あっという間にソールドアウト。前日一緒にZeroを見たKimock headのMikeyはチケを手に入れることができず、行けなかった。
VIPチケットは一般客の2時間前に開場。Wavy Gravyサイン付の限定ポスター+ちょっとした食事、飲み物付というんで、Kimockの真ん前の場所も確保できたし、かなり得した気分。
それに加え、Pete Searsが小一時間ロックだのジャズだのをピアノで演奏するという、粋な計らいもあり、超得した気分。
さて肝心なショー。
一発目はDavid Nelson Band.
メンバーはいつも通り。-John Molo
David Nelson, Vocal Guitar
Pete Sears, Bass
Barry Sless, Guitar
Mookie Siegel, Key
今回はJohn Moloが欠席で、そのせいか全員アコースティック。
でも相変わらずホット。
アコースティックでこんなにジャムるバンドは初めて見た。
GDでもここまで、ジャムの応酬になったことはないだろうに。
数年前まではDNB=Barry Sless+Pete Searsという感じで、ジャムはこの二人のコンビネーションが軸に繰り広げられることが多かったが、最近はこの二人にDavid Nelson酋長がガツンと長老的な力を見せつけ、横からMookieがそれを煽るような感じで音を出すことが多い。John Moloはどのバンドで見ても、やっぱりMolo道。力強くカオスの世界へバンドを引き連れていく。
結局普通に始まった曲が、途中バリバリなカオスになるんだけど、バンドメンバー全員が全員優れすぎているほど優れたミュージシャンなので、軸がぶれない。詳しく言うとちゃんとカオスの中にモード的にも調和が取れているし、コミュニケーション(どこで終わるかとか、誰がソロを取るかとか)がはっきりしている。
よく集まってリハしているのは、日の目を見るより明らかだし、それがきっちり成果として音に出ていて、もっと言うと集客にまでつながっている。
すごいねー。
こういう、バンド全体としての根強さは、正直ここ1、2年のKimockがらみのプロジェクトには見られないもの。
どうしてもギターモーツァルトのKimockが他のメンバーを引っ張るという形になってしまうから。Kimock&Friendsのフォーカスはジャムではなく、あくまでソロのことが多い。
Kimock+Vegaとなると話は別になるけどね。
さて良かれ悪しかれ、そんなバンドの姿がはっきり見えたのが、この後のZeroのショーだった。
メンバーは昨日とわずかに違う。
Steve Kimovk, Guitar
Chip Roland, Key
Gregg Anton, Drums
Judge Murphy, Vocal
Lauren Murphy, Vocal
Hadi Al-Sadoon, Trumpet
Mike Sugar, Bass
Myles Kimock, Guitar
BassにBobbyがいなかったのと、ベイエリアから会場が遠いというので来なかったファンが多かった。
しかーし、誤算だったな。Mike Sugarのベースはとても安定していてよかった。
ただ前日の完璧さと比べて、ややルースだった。
何度か誰がソロを取っているのか完全にお留守な時間があったし、しかも曲の展開があいまいな場面も見られた。
そこん所はさすがにプロなだけあって、うまくカバーアップしていたがそういうのは案外わかってしまうものだ。
メンバーの頭の上に???というマークが浮かぶからだ。
当然オーディエンスも???となるわけで。
まぁ疲れていたのだろう、というのが私の結論です。笑
ただ何より楽しめたのが、土曜日のみならず金曜日も、とにかく音がデカかった。Steveはアンプ2台しか持ってきていなかったが、あれだけ大きい音が出るのかと思うくらいにすごい音だった。
とんでもない爆音で耳のシュワーが長い間抜けなかった。
Baby Babyあたりから個人的にはガツンと来ました。
Set1>
Willie n the Hand Jive (for Johnny Otis)>
Mona>
Who Do You Love>
Mona
Anorexia
Roll Me Over
Pits o Thunder
Melting Pot (Booker T & MGs tune)
Out In the Woods
Highway 61
Set2>
Ermaline
The Weight
(Smells like) Girls Drums
Baby Baby
Like a Rolling Stone
Can't Keep a Good Man Down
Golden Road w Miles Kimock
Encore>
Many Rivers
メモ
個人的にこの日のベストはライティングや会場をデコレーションしたスタッフたちにあげたい。
とにかくトリッピーだった。
こんなに手の込んだショーはなかなかないです。
素晴らしかった。音質こそ良くないけど、動画どうぞ。
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