2013年8月17日土曜日

8/4/2013 Jerry Day @ Jerry Garcia Amphitheater - 8/15/2013 Very Jerry @ Ashkenaz



今日8月17日。
朝、山口冨士夫さんが亡くなったことを知った。
米人兵士の喧嘩の仲裁に入ったところ、とばっちりを食らって突き飛ばされて頭を打ったと。
それにしてもすごいなー。死にざまにも生きざまが現れている。

冨士夫さんの普段の人となりは実際には知らない。なので音でのみ知る人だった。
でも、さんざん聞いた彼の音楽からこちらが勝手にくみとってしまったヴァイブのようなものがある。
音がモノを言って、それを信じてもう20年近く。
彼のギターの音のおかげで、こちらの人生が大幅にブレた。笑

でも冨士夫さんと自分との間には向こうからこっちへの一方通行な関係であったかというと、そうではなかったと信じている。
僕のようなやつが自分の音楽をどこかで楽しんでいるのを彼は知っていたとはずだし、また知ることができるような深い人だったと思う。
そういう意味では実際に会ったりできずとも、コミュニケーションは十分とれているわけで、同じ時代に同じ空気を吸えたということ自体が幸せだったというべきかもしれない。

音に対して感情のレベルで向き合うこと。
それは僕にとっては「祈り」のようなものだ。
それほどシリアスなものでもないけど。
いまいちど、こころを空っぽにして静かに冨士夫さんのギターを聞いてみる。
なにが見えてくるか?どんな気持ちになるか?
言葉を交さずとも、音でコミュニケーションができるってのは素晴らしいなーと思う。
むしろ音から伝わることってのは言葉で伝わることより多い。

冨士夫さんが生きていようが亡くなろうが、彼のヴァイブはいつまでたっても僕の中で生き続ける。
お疲れさまでした。ありがとう、冨士夫さん。
合掌。



昔職場の同僚に、「うちはジェリーガルシアを祭壇にかざって祀ってるんですよ」と言って、眉をしかめられたことがある。
なんら不思議なことでもないようにも思うが、「ジェリー祭壇」こそないにしろキモックの写真が壁にかけてかざってあったりする。
デッドヘッズの家に行くとたいていジェリーの写真の他にもデッドのメンバーの写真、コンサートポスターがあちこちにかけてあることが多い。
なぜか?
グッドヴァイブを感じていたいから。

ジェリーの誕生日の8月1日と命日の9日の間の9日間は、Days Betweenと言われているらしい。
good vibeを感じていたいデッドヘッズ達にとっては特別な9日間で、サンフランシスコ周辺ではジェリー関連のイベントが毎晩あちこちで催される。
みんなJerryを未だにとても強く想っているのを一年の間で一番強く感じるのが、この時期。

毎年Jerry Dayはサンフランシスコはかなり南、デイリーシティーに近い丘の上にあるJerry Garcia Amphitheaterで開かれる。
Facebookで知ったのだが、最近ジェリーガルシア アンフィシアターがLavitte Pavilionという名前に変わるというので反対運動が起こっている。
そりゃ無理もない。どうなるんだろう…


とにかく今年のJerry DayはメンツがGarrin Benfield, Lonesome Locomotive, Stu Allen & the Mars Hotel, Melvin Seals and JGB。
いつも通り無料。
会場はかなり不便な場所にあるにも関わらず、"We are Everywhere" デッドヘッズ達が大量に集った。
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これも多くの人のジェリーへの想いへの結実の証拠だ。
フリーのイベントで、なにも特別にカネが絡んでもいない。集まりたい人だけが集まる。
それだけの磁力がジェリーにはいまだにある。


自分が見ることができたのは結局Melvinのバンドだけなのだけれど、Jerryのヴァイブがそこにはあった。
誰もが彼の音楽を楽しんでいた、それは彼がもうこの世に存在しないという事実は関係がない。
彼の音楽そこにあり、ジェリーのスピリットがこれだけ多くの人々の中に息づいている。
楽しいことが大好きで、楽しむためならなんでもするようなクレイジーな人たち。


ちょうどお盆の15日にはAshkenazでVery Jerry 3が開かれた。
Ashkenazのベネフィット。
先日書いたこの全く無愛想なノンプロフィットの会場のベネフィット。
色々なミュージシャンがジェリー、グレイトフルデッド関係の曲を演奏する。
集まったミュージシャンは僕が知ってたのはDavid Nelson, Henry Kaiser, John Crosby, David Gans。
今見てみたらFacebookにDavid Gansがセットリストをのせていたので、それをここにもはらせてもらいます。

HOUSE BAND:
Joshua Raoul Brody - keyboards
Steve Kirk - guitar
Dave Jess - bass
Eddie Berman - drums

David Gans
Terrapin->
Attics of My Life
Row Jimmy

Sycamore Slough String Band:
Shakedown Street->
Promised Land
Ship of Fools
New Speedway Boogie

Jason Crosby w/ Sycamore Slough String Band:
Lazy River Road
Dire Wolf

Joe Burke:
Iko Iko

David Nelson:
Oh Babe It Ain’t No Lie
Friend of the Devil->
The Wheel

Henry Kaiser w/ Shawn Persinger
West LA Fadeaway
Nobody’s Fault But Mine
Viola Lee->Clementine->Viola Lee

Bob Bralove
He's Gone

Jeff Pehrson w/ Matt Twain, Mike Sugar
Friend of the Devil
Deep Elem Blues
When Push Comes to Shove

James Nash
So What
Willie and the Hand Jive
Scarlet Begonias

J Raoul Brody
Edward (The Mad Shirt Grinder)
Deal

Jenny Kerr and Phil Milner
Casey Jones
I Know You Rider

Finale:
US Blues


結構遅い時間までいたとおもってたけど、僕がいたのはPromised Land - Viola Leeまでだから、このイベントおそーくまで続いたみたいです。
どのバンドも企画もので肩の力が抜けたリラックスした感じの演奏。
がっつり完璧な演奏を聞かせてもらうのもいいけど、こういうのがあってもいいなー。
こちらもリラックスして聞いていられるので。
いいなーと思ったのは、Jason CrosbyのLazy River Road。テクニカルディフィカルティか彼のギターの音が聞こえにくかったけど。
いい声でした。それぞれの曲のよさを伝えるにはこう演奏すればよい、っていうのを知っている人です。巧いか下手かというレベルをこえて。

今年のJerry関連のイベントはこれまで。

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