7/20/2012 Chrystal Bay Casino @ Crystal Bay
さてさて次はTahoeということで東へ東へと。
標高が高いこともあって、ちょっと肌寒く、空気も薄い。
ホテルに着いて、さてスパでも行って昼寝でもすっか疲れてきたし。。。と思っていたら、前日Chicoのショーで知り合ったスティーブが今からサウンドチェックを聞きに行くと言う。
んじゃ、ついてこうということで、一足先に会場に。
そしたらいました、いました。
Hey Menとかやってんの。いいねー、一足先にステージ近くまで。
結局開演15分くらい前に会場をあとにしましたが、めっけもんでした。
ラッキーでしたわ。
WallyのおじょうちゃまがAdelの歌をその晩歌うってんで、バーニーの前で歌ってんの。バーニー必死に耳コピ。
キモックはiPhoneでその曲のコード進行をググってたり、ステージ裏の世界はなかなか興味深かったですわ。普段こんなシーン見られないもんね。
その晩ははっきり言って最初から最後まで完全燃焼。
脂がのりに乗ってました。Santa Cruzに続いてホットのショー。ゲストもギミックもなし。ピュアなキモック体験でした。
アコースティックも最高。
もともとこの建物はとても古い建物で、ボーリング場だったものを改装して作ったらしい。とにかくいつでもここの音響は素晴らしく、すべての音がうまい具合にミックス、しかし個々の音がしっかり分離して聞き分けられるという。
いつ来てもいいんです。
アコースティックの面で言えばここと、PetalumaのMystic Theater。この2つが私の好みです。
あと金曜日で、ベイエリアから3時間半ということもあって、水、木にいなかったコアなベイエリアのキモックヘッズたちがパラパラと集まり始めました。
でもまぁ、それでもスペースは十分ありましたし、醜いテリトリー争いもなかった。
そんなわけでもうそれこそ言葉にならないような、脳みそメルティング体験でした。
「フォータイムズ!!」54-46ですね
「いつもより余計に弾いております」なバーニーさん。
「サンキューフォーカミングトゥザショー」(口癖;笑)
7/21/2012 Fillmore @ San Francisco
この日はお祭り的な感じ。
前日のピュアなキモック体験からは程遠かった。
ゲストとしてFreddie Rouletteがバンドに加わった。で、セカンドセットには元Modern Lovers, Talking HeadsのJerry Harrisonも参加したし、Deja怪人も来た。
色々なゲストが参加したことにより、「いつものノリ」が崩れてしまった。タイトではなかった。
ラップスティールギターブルースの祖、Freddie Rouletteは生で初めて見た。
ずっと見たかったのでそれはものすごくありがたかった。
しかし彼は、スペースをシェアしながら他のミュージシャンとジャムをするタイプの人ではない。どちらかというと彼はドミナントなプレースタイルで、ガンガンソロやフィルインを入れていくタイプで、バンドがそれにどう合わせようか迷っているのが見て取れた。
こういうインプロ主体のバンドの鉄則は、「人がソロをしている間、他のミュージシャンは出しゃばるな」だ。もちろん例外はあるけどね。
しかしFreddieは誰がソロを弾いている時でも容赦なく音をかぶせてくるので、がちゃがちゃになってしまったことが何度かあった。
ただ彼がメインでSleepwalkをやったのだが、それの素晴らしかったこと。
この日一番印象に残ったのは?と聞かれたら、迷うことなくSleepwalkと答えると思う。
それくらいに目立ってよかった。
彼はウェブサイトもないし、SFローカルなんだけど、どこでギグをやっているのか解らない。なんで、これは棚ぼた第二弾としては、嬉しすぎる驚きでした。
Jerry Harrison, Bernie WorrellというStop Making Senseの二人が入ってTake Me To The Riverなんてのも盛り上がったし、Deja怪人の歌も、なんて曲かは知らないが、彩としては楽しかった。
キモックリストで、このショーは散々な叩かれようだった、曰く「われわれはキモックを見に来たのであって、どこの馬の骨かわからない女性シンガーや、Jerry HarrisonやFreddie Rouletteを見に来たのではない。」云々。
恐らくこのショーだけ見たならそりゃちょっとあんまり…な出来だったことは確かだが、Kimockという人はいつも「来るものは拒まず、去る者は追わず」で、マンネリをこの上なく嫌う。
特にこのショーは来るものは拒まずの精神がより明確に出たショーで、コアなキモックショーを求めてきたファン達には不評だったろうが、土曜日のSFのイベントとしてはこういう華やかでよりどりみどりなショーもあってよかったのではないかと思う。
最初の数曲の間、超低音のハウリングがひどく、参った。あれだけはいかんかったと思う。それ以外は私はとても楽しめた。
7/22/2012 Moes Alley @ Santa Cruz
ベイエリアから2時間半南。サンタクルズへは、友達のMikey, Luke, Diannaと一緒に行った。クレイジーな友達と一緒に行くショーは余計に楽しい。
この日のショーは神がかった出来だった。
Tahoeのショーもそうだったが、明らかにバンドは疲れているのだけど、そのために無駄が全然ない。タイトこの上なく、すべてがきっちり決まっていた。
Henry Kaiserがゲストだったが、前日のようなルースさはない。というのもHenryがジャムバンドの作法をしっかり心得ているということがあったからだ。
Its Up To You。素晴らしい出来だった。
前にも書いたが、スティーブはのっている時は表情がなくなる。
完全な仏頂面の時は大体燃えるようなジャムをしている時だ。笑う必要もなければ、他のメンバーとアイコンタクトを取る必要もない、ただ音に没頭している時は、表情がなくなる。
アンコールのStella Blueは疲れも極限を超えたか、ばっらばらな出来でいただけなかったと思うけど、他は文句のつけようのない素晴らしいショーでした。
ショーの後フロアでスティーブが息子のマイルスと話をしていたので「日本、楽しんできてねー、みんな待ってるんだからさ」と言うと「おう、そりゃいいな」とのこと。
会場を出て一緒に行った友人たちがつるんでるところに行くと、バンドもそこにやってきた。
バーニー、アンディ、ウォリーなんかがいるところに、ワイン片手のキモックもやってきた。「いやさ、そもそもラップスティールギターってのはね、アコースティックギターとエレクトリックギターとのはざまに生まれてきたもので…」ってな具合で、自然とギター講釈が始まったり。笑
それをアシッドでファックトアップな友達が真ん丸な目で微動だにせず眺めていたり。
こういうのっ見てるのって、いたって面白いわー。
上手くいって気持ちがよかったのか、本当にバンド自体がいいヴァイブを発してました。
ツアーマネージャーのハワードに「うちら全部のショー追っかけたんだぜ」って言って驚かれたり。せめてひとつの場所で2つのショーはやってくれよってお願いしておきました。
Bernieも65歳で、こんなツアースケジュールはあんまりでしょ。って。
0 件のコメント:
コメントを投稿