2012年10月8日月曜日

10/07/2012 Keller Williams, Steve Kimock & Kyle Hollingsworth Featuring Bernie Worrell, Wally Ingram & Andy Hess @ Golden Gate Park





Warren Hellmanという投資家でありミリオネアが2001年にはじめたこのHardly Strictly Bluegrassも今年で12年目。残念ながら彼は去年77歳でこの世を去った。 
一緒に行ったロビンも言っていたが、こういうフェスはここにしかない。 

タダ。 
すごいメンツがそろっているにもかかわらず、タダ。 
タダで、凄いラインナップということもあって、当然のことながら、いろいろな人が色々なところから色々な目的でやってくる。 
どんな理由であれ、人を集めるというのは大変なことだ。 
ピクニックがてらに来ましたという家族連れから、酔いどれのどうしようもなく始末に悪いのまで、そこで繰り広げられるトップレベルの音楽を聴きに来る。 

たまにこちらのコンサートで感じることなんだが、正直盛り上がりすぎて怖いと思う時がある。荒れているのではないのだ。みんなエキサイトしすぎて、「こいつら何をしでかすかわからないな」という瞬間がある。みんな酔って笑っておどっているんだが、その発しているエナジーが尋常ではないのだ。 

今日のショーがそんなショーだった。 

Keller Williams, Steve Kimock & Kyle Hollingsworth Featuring Bernie Worrell, Wally Ingram & Andy Hess。 



一見誰が主役だかわからないような焦点の定まらないメンバーなので、どうなることやらと思っていたら、想像した以上によかった。 
オーディエンスのエナジーがあったからか。 
キモックのナンバーは、なし。なしといっても、Come Together, 54-46は演ったけど、カヴァーだしね。
あとの曲は全部Kellerの曲だったか、聞いたことない曲ばかりだった。 
そんな慣れない場面でもSteve, Bernie, Andy, Wallyは、きっちりと自分の腕をみせ、他のメンバーの見せ場も十分作っていた。 
Steveが外部ミュージシャンと一緒にやるときに、ハードコアキモックヘッズの間で必ずでる不満が、「Steveのソロが十分でない」とか、「あいつがSteveの凄まじいソロをぶつ切りにした」というものだ。 

今回はそんな不満はまず出なかったと思う。 
それはKyle, Keller、二人がしっかりSteveがどんなミュージシャンで、客がこのステージに何を求めているかをわかっていた。そしてバンド自身もどうすれば一番見栄えよく、感じよく客にアピールできるかがわかっていた。 

つまるところ、私のようなスティーブしか見ていない人間でも、今回のショーで知っている曲は25%ほどであるにもかかわらず、知らない曲でもそれぞれSteveがソロを十分に弾いてくれたおかげで、全体的に見て大満足。 

気分よく「Keller William全然知らなかったけど、よかったよ」といえる。 
または、「KyleはBernieと一緒にプレーしているのを、エンジョイしていたよ。見ていてリスペクトが感じられて、本当に気持ちよかったわ」とも。 
「なんかいいミュージシャンで腕はあるんだろうけどさ…」じゃなくて。 

ほとんど作戦勝ちと言ってもよい出来だった。 
Hopmonk、水曜日が楽しみです 

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