2012年10月28日日曜日

10/20/2012 Jorma Kaukonen @ Café Du Nord





生後数カ月の赤ん坊がいる友達の家に行く。
その子があおむけに横たわっていて、なにかを目で追っている。
はたしてその視線の先になにがあるか。何もないことが多い。
しかしその見えるか見えないかの目で、なにかをとらえているらしい。

すると突然口もとがゆるんで、笑みがこぼれてキャッキャとわらいだす。
私たちオトナには?な瞬間だが、とりあえずこっちも気分がよくなる。
パパがいいタイミングで「あーなんか楽しくなってきちゃったねー。いーねー」
ってなことを言ったりする。


このJormaのコンサート。私は赤ん坊になった。
なに考えることなく、そこにいるのが楽しい。
楽しくて愉快で、自然と手足をバタバタさせたかった気分だった。残念ながら席付き、とても静かなスウェディッシュホール二列目でバタバタさせられなかったが、はたから見たら自分は無邪気な赤ん坊のようだったはずだ。苦笑

Jormaは今まで数回見るチャンスがあった。大体Fur Peace RanchでのJormaの印象が強いので、今回はSFにいながら、Ohioにいるような気分だった。
今回のJorma ソロツアーは、Hot Tunaで一緒のマンドリンBarry Mitterhoffと一緒。前回のFillmoreでのJorma一人でのショーは自分の中で伝説化しているけど、今回はBarry がいるからかずいぶん印象が違った。

しっかりとかゆいところまで手の届いた絶対に間違わないアコースティックギターと、語尾がのび気味でうまい具合にギターとハーモナイズする声。寸分のスキもないステージだった。
エレクトリックギターでの電気の魔法がない分、ヨーマの温厚で誠実なキャラががっつり前面にでた。伊達や酔狂で音楽をやってきたわけじゃないというハードコアな面も、ちょっとしたリフやソロから唄へもどるタイミングとか、あちこちでみられた。
Jefferson Airplaneから数えて45年を超えるミュージックキャリア、おそらくこういうカントリーフォークこそ彼の本当にしたかったことに違いない。
すべてにおいて迷いがなく、芯が通っている。必要以上に上手くやろうと力を入れなくても、自然に唄もギターもJormaについてきていて、それを他の人が聴いて美しいと感じられるほどのレベルなのだ。
まさにあぶらの乗り切ったというか、もしあなたがアーティストだったらここにたどり着きたいという場所に今Jormaはいる。
こういう正真正銘のロックレジェンドのマジなショーを見ることができてとても幸せに思う。

Jorma Kaukonen And Barry Mitterhoff 23, 2012
The Swedish-American Hall
San Francisco, California
Saturday, October 20, 2012

First Show:
1. Search My Heart
2. Children Of Zion
3. Hesitation Blues
4. Sea Child
5. Full Go Round
6. I See The Light
7. Come Back Baby
8. I’ll Let You Know Before I Leave
9. More Than My Old Guitar
10. Izze’s Lullaby
11. Let Us Get Together Right Down Here
12. 99 Year Blues
13. Keep On Truckin’ Mama
14. 9 Pound Hammer
15. Encore: How Long Blues
Second Show:
1. Serpent Of Dreams
2. True Religion
3. Nobody Knows You When You’re Down & Out
4. That’ll Never Happen No More
5. Things That Might Have Been
6. Barbeque King
7. River Of Time
8. Bread Line Blues
9. Goodbye To The Blues
10. Good Shepherd
11. San Francisco Bay Blues
12. Uncle Sam Blues
13. I Am The Light Of This World
14. I Know You Rider
15. Encore: Genesis

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