2012年10月1日月曜日

9/30/2012 Furthur @ Shoreline Amphitheatre




プロフェッショナルなショーでした。
Shorelineはマウンテンビューにある大きなコンサート会場で、とてもコーポレートな匂いのする会場ですが、やっぱエンターテイメントというひとつの大きなワクに括られると、こういう会場は音響照明から客の扱い誘導まで、すべてにおいて慣れていて、イベントをする側としては便利な会場なんでしょう。
バンドもそれなりに集客力のあるバンドじゃないと、怖くてこんな会場では興行が打てないだろうなー。

それにしてもバンド、凄かった。
まずコーラスワークがバンド立ち上がりから比べて、格段にプロフェッショナルになtっていた。いかにもスタジアムバンドといった感じの、息をのむような一糸乱れぬコーラスワークにはびっくりした。

あとGuitarのJohnの居所がようやく定まってきた。というよりも、こちらで位置づけがようやくわかってきた。
Jerry役というのは一見派手で一番目立つように見えるけど、実はかなりきつい貧乏くじで、Phil & FriendsでもRatdogでも成功例はほとんどないように思える、少なくとも最近は。

99年、まだメンバーが流動的だったころののPhil & Friendsが未だに一番機能していたように思える。Steve Kimockがファーストギタリストで、Trey、Barry Sless、Jorma Kaukonen、Little Featのギター(名前、失念…ポール…なんだっけ…)などにセカンドギタリストとして回していたころだ。

今回元Dark Star OrchestraのJohn を見て聞いて思ったのは、結局邪魔にならないギタリストなのだ。PAから出てる音を聞くと彼がいかに他の弦楽器、しかも主役のPhilとBobbyを立たせようとしているのが手に取るようにわかった。
特にギター、Bobbyの直線的できつくコンプレッサーのかかった、とがった音に対して、Johnはややオーバードライブ気味でリヴァーブが深くかかったトーン絞り気味の音で来る。一緒に音を出していても、はっきり両者の違いがわかるし、音の性質上Bobbyの音の方がはっきり聞こえる分音量が大きく聞こえる。
Philとも出している音の音域が全く違う。ご存じのとおり、PhilはPhilにしか出せないあの複製不可能なベースラインを、トーン全開でやや中音域~高音よりで弾いてくる。


驚くべきことにキーボードのJeffとたまにかぶるのだ。JeffがハモンドB-3でコードを弾いている時、たまにJohnのギターのリヴァーブがかぶると、音が混ざってよくわからなくなった時が何回かあった。しかしこの二人はJeffがインプロでとんでもない冒険をすることがあるのに対して、Johnはいつも安全地帯を出ることがないという、プレイスタイルの違いがある。

コーラスの二人の声は相性抜群だし、あとドラマーのJoe Russo。今日はこの人のすごさがわかったのが一番の収穫だった。
Furthurのドラムは今まで全然みてこなかったが、今回、特にアンコールのSamsonでのドラミングをみて、Furthurはもしかしたらこの人のドラムでもっているのかもしれないと思うほど感動した。
アンコールにもかかわらず、とにかくよく手が出ている。しかも強弱がわかりやすい。
どこでタンブリンが鳴っているのかと数分探した。よーく目を凝らして見ると、彼が足で鳴らしていた。手は完全にふさがっているのはよくわかるし、シンバル系も鳴っていた。で、その上タンブリンですか?恐れ入りました。


セットリストもセカンドが異常にすごかった、サンドイッチがいくつあったか?
必須曲満載だった。Terrapin, China cat, St, Stephen, Eleven, China doll, Sugar Magnolia、本当にあれは何だったんだろうと思うくらいに、凄まじい選曲だった。Blues for Allahのエンディングティーズも嬉しかった。
本当にあれは何だったんだろ。魔法な夜でした。 

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