2013年6月24日月曜日

6/7 - 6/8/2013 David Lindley w/ Joe Cravan




次はWintersのPalmsで会おうよ、と別れて以来、Daveがくれた練習の紙を見て毎日スライドギターの練習をしている。 
一日も欠勤なしで同じ事を練習している。17の時の初めてギターを手にした時のような感覚がまた戻ってきたかのようで幸せ。笑 

で、とうとうやってきたDavid Lindley w/ Joe Cravenのショー。 
6/7 Palms Play House @ Winters 
6/8 Twisted Oak Winery @ Murphys 

今このランを終えて、ウツ状態になっている自分に気がついた。 
言葉で言い表せないくらい素晴らしいショーの次の日は「今日はもうショーがないんだよな…」と、いつも落ち込む。 
思考回路がフローズしてしまって、次に進めなくなってしまっているのだ。 
だから「今Daveはどこで何をしているだろう」などとへんてこなことを考えたりもする。 

どちらのショーも早めに会場入りして、最前列で見る事ができた。 

今回のDaveの楽器は5つ。 
Weissenborn C tuning 
Weissenborn D tuning 
Bariton Weissenborn G tuning 
Bouzouki 
Oud 

David Lindley w/ Joe Craven 
6/7 Palms Play House @ Winters 

Ain't No Way Baby (Bouzouki) 
Old Coot from Tennessee (D Weissen) 
Vast Indifference of Heaven (C Weissen) 
Mutineer (D Weissen) 
Pretty Polly (Bouzouki) 
Little Sadie (Oud) 
Oud Tunes (7/8 Suite) * W/o Joe (Oud) 
Little Green Bottle (C Weissen) 
Revenge Will Come (G Weissen) 

Encore: 
Pretty Girl Rules the World (G Weissen) 


6/8 Twisted Oak Winery @ Murphys 
1st set/ Joe's Solo set 
2nd set David Lindley w/ Joe Craven 
Ain't No Way Baby 
Old Coot from Tennessee 
Vast Indifference of Heaven 
Mutineer 
Pretty Polly 
Little Sadie 
Revenge Will Come 

Encore 
Little Green Bottle 

ほとんどセットは同じ。土曜日の方がジョーのセットがあった事もあって、ちょっと短かった。 


一日目Palmsは小ぶりな席付きの会場。以前にもここでMr. Daveを見た。絵に描いたような田舎町の古いコンサート会場。 
多分200人から300人入ればフルハウスだろう。 
しっかし、どうしようもなく暑かった。Sacrament Valleyの夏はフライパンで煎られているいるような暑さ。 
この日もまだ6月のはじめだというのに、5時頃着いたときはまだ40℃近かった。 
数人列を作っていた。会場の前からサウンドチェックの音が漏れている。よこの階段から上がってみるとDaveとJoeがガハガハわらいながら音のチェックをしている。 

やっとのことで7時半。ドアが開いてデイブの真ん前に陣取った。最高の席だ。気が散る事なくかぶりついていられる。 
セットはほぼFPRのショーと同じだったと思う。 
 

ただ何でも屋のJoe Cravenが今回は一緒。実の事このWintersのショーにはJoeはアナウンスされていなかったのでちょっと驚きだった。 
しかも、オープニングではなく共演というのもダブル驚き。 
印象としては、 
「Mr. Daveとパーカッションは本当に相性がいい。」 


ソロショーでソロを弾いている時や前奏のアドリブ時の周りの空気が一瞬真空状態になるような緊張感。これは今回のショーはそれほどなかった。 
ただどのアスペクトから見ても根っからリズミカルな人なので、横に打楽器が入るとものすごくダンサブルになる。 
これが新鮮でとてもよかった。 

リズムに関しては、FPRでも右手の親指が忘れていても無意識にリズムを刻めるようになることの重要性を口酸っぱく強調していた。 
「正確なリズムをキープするにはドラムマシーンを使うんだ。そう『ブガチャガ、ブガチャガ。』スキャッフルするんだ。」とか、 
「ここは『ボイイェイ』って感じで。ゆっくりバーを3から5フレットに。」 
どうでもいいが、音の説明に擬音語が入るのがなんだかうれしい。解りやすい。 

Joe Cravenという人は、北カリフォルニアはDixon在住のジャンベからフィドルまでなんでもこなすマルチなミュージシャン。 
5、6年前ハイシエラで見た。実はそれ以上前にもここWintersはPalmsで彼のショーを見た事があったと思う。 
ベースはブルーグラスだと思うんだけど、とにかく器用な人でなんでも屋。 
キャラもネアカな人でひょうきんで明るい。ショーの後ちょっとおしゃべりした印象。 
微妙に性格の感じがMr. Daveと似ている。 

ショーが8時に始まって休憩なしでアンコールも含めて終わったのは10時半を回っていた。 
2時間で10曲というと、とてもボリュームが少ないようにみえるが、それがそうでもなかった。逆に10曲しかやってない事に驚いたくらい。 
Mr. Daveの曲間のおしゃべりが結構長い(楽しいから長く感じないけどね...)のと、あとJoeのソロ、2人組なのでその分ブレーキが効きにくいというのもあったと思うが、曲も多すぎず少なすぎず、長過ぎず短すぎずの、ショー自体がちょうどいいバランスだったと思う。 

トークはDolly Partonとの共演時の話、Green Bottleの創作秘話、Revenge Will Comeの弁護士だけどOK、とか何度も聞いたものもあれば、Joeが途中でトイレで抜けた時にステージ上で便意をもよおした時の対処法とか純粋にその場限りのアドリブもありで、いつもMr. Daveのショーは楽しい。 
そのヘラヘラでぬけぬけなトークをはさんで、生糸一本張りつめたような音で紡がれる曲が響く。 
この枝雀師匠もびっくりの緊張と緩和がたまらない。 
Mr. Daveの声は確かにひょうきんだけど、あの気が遠くなるような楽器の演奏テクニックにはバランスを考えてもあの声じゃないと。他じゃダメだと思う。 
 


一日目のショーとは対照的な環境だった二日目のショー。野外。ノーシート。 
ベイエリアからここに来るまで2時間半。Angels campという素敵な感じの名前の街をすぎて、カリフォルニア特有の黄金の原野をのぼったり下ったりしながら、さらに奥地へ。 
 

ワイナリーというから結構お金にモノを言わせた感じの立派な野外ステージでもあるのかとおもったら、びっくりした。 
普段は駐車場にでもつかっていそうな場所に、高校生でも2時間あれば作れそうなステージ。それに気の抜けたようなテントが頼りなくかぶさっている。 
照明も学芸会チックで、PAのスピーカーは左右にふたつづつ。 
客は駐車場のじゃりの上に自分で持ってきた席を広げて座っている。砂利、芝生とかじゃなくて、じゃり。とても堅い。 


でも周りを見回すととても素晴らしい景色が広がっている。 
緑のカーペットを敷き詰めたような緩やかな丘にぽつぽつとオークの木が植わっていて、それが360°のパノラマで迫ってくる。 
着いたときはとても暑かったが、日が沈むにつれて気持ちいい風がふきはじめた。そこに夕焼けのオレンジ色がいい感じでステージを照らす。 
暗くなっていくにつれて、そのアンバランスにみずぼらしかった駐車場体な野外会場と素晴らしい景色が混じり合って、その境界線がなくなっていった。 
しかも音が出はじめると、野外コンサート特有の音抜けのよさと音のでかさがとてもよく、会場うんぬんなんてどうでもよくなった。 

二日目のショーはJoeの1時間のソロステージから始まって、ちょっとした休憩をはさんで、JoeとMr. Daveのステージが2時間。 
結構ボリュームがあって、アンコールが終わった時にはくたくただった。 
DaveのセットはWintersのショーより2曲少なかったが、正解だったと思う。 
 

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