2010年2月24日水曜日

02/23/2010 Yoko Ono and Plastic Ono Band @ Oakland Fox Theater

あんなに「叫び」の多いライブショーは初めて見た。

もともとミュージシャンというよりアーティストだからなんだろうか。
「音楽を演奏するのには楽器ができることが条件」というコンセプトがこの人にはないのか、それとも意図して無視しているのか。
いや、多分この人自身が「Yoko Ono」という世界でただ一つの楽器なんだろう。
それにしても、あんなにためらいの無い叫びは聞いたことがなかった。
この人は自分が産まれた時にも、昨夜見せたのと同じような叫びをあげていたに違いない。
赤ちゃん~幼稚園児くらいまでの原始的な叫び。
念のため誤解がないようにしたいが、「音楽的に稚拙だ」と言いたいのではない。

大体人は大人になると「これを他人が見たら…」などと考えるようになるはずだ。
ただ、この人のステージにはその感覚がとても希薄だった。
とても自由勝手に自分の声で何かを表現していた。
その「何か」は、ある瞬間は宗教的にガツンとひびいてきた。しかしすべてが美しいわけでもなかった。
こんな気ままさが許されるのは、この人がYoko Onoだからだろう。
いや、これがYoko Onoなのだろう。

音楽と人の関係は分からない。
音楽が好きだから、それを演奏する人を好きになるのか。
演奏する人が好きだから、音楽が好きになるのか。
両方なのか。
それともそんなことはどうでもいいのか。
多分どうでもいいんだろう。

つまりは音自体よりも、「人」や「個性」を感じさせられるショーだった。

素晴らしいショーを見た後でも、Yokoの作るものすべてが好きなわけではない。
しかし、Love and Peaceというメッセージはとてもクリアに伝わってきた。


見ておいてよかった。
本当に勇気づけられた。
ありがとうYokoさん。

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