大阪。
一日オフをはさんで、大阪。
新幹線に乗って移動中、かなちゃんからいただいた早川義夫さんの『たましいの場所』を読む。
また涙が出てくる。
「いつか」という詩がすごい。
彼のショーはバイオリン奏者Honziさんとの思い出とともに蘇ってくる。
早川さんのショーにいって、度肝を抜かれた。
早川さんもえぐいのだが、バイオリンの人のそれこそ魂がこぼれ出るような演奏が気になった。
数年後訃報を聞いた。それがHonziさんだったということが分かった。
話がそれたが、心ここにあらずの状態で大阪に着いた。
ショーが始まる前に、2年ぶりに合流した学生時代のバンドメイトいぬん君とワインバーで飲む。
ロックドラマーだった彼は、ガムランファンになった。
僕が彼が数年前にくれた「Best Of Gamelan2」いまだによく聞いてるよというと、とても興奮した様子で嬉しそうだった。
最近はロックよりも、いわゆるワールドミュージックの方がえぐく感じて、聞きまくっている。
David Lindley、Kimockの影響かもしれない。
特にガムランは打楽器でありながらもトーンがある。
深く心を動かされたりする事はないのだけれど、脳みその奥深くのどこかで反応している感じがいい。
彼はKimock初体験だ。
カトーくんが追っかけてしまうような音楽を一度聞いてみたい。と言っていた。
開場5分前に行くともう人が20人くらい待っていた。
そこにアキさんといずみちゃんがいた。二人ともネット上では知り合いだったが、実際にお会いするのは「初めまして」だった。
が、話がはずむはずむ。
何を話していたか全然覚えていないが、気がついたらバンドがぞろぞろステージ上に現れていた。
ラーガだ。
Ali Akbar Khanの元でインド音楽を勉強したKimockのラーガ。
どの曲に入っていくかなと思っていたら、Come Back My Love。
こんな、内向きなオープニングはない。だいいち誰も知らないし。笑
一曲目から完全に本気モード。「今日はサービス抜きで、好きなようにやらせてもらうよ」というバンドの気持ちが見えた。
Ice Creamを待っていた。
二曲目。
隣にいたアキさんと、Cripeギターを持った時彼が一瞬鳴らした音で、「もしかして、もしかして」といろめき立った。
大正解。いずみちゃん、アキさん、えりこさん、みんなとハイファイブ。
この日はとてもダブレゲエ色が強いように感じた。
Congo man's chant- get up stand up
Banana Waltz, Hey Man
こうなるとWallyのドラムとAndyのベースがものを言ってくる。
とにかく強力なリズム部隊。Wallyのダブドラム。彼の人工ディレイがとても気持ちいい。
日本のオーディエンスは思ったより全然騒がしく。
何か伝えようとしているのだが、恥ずかしさと言葉の壁のせいでうやむやになる事が多い。
「先生ー」「師匠ー」っていうのには笑った。「かっこいいー」とかね。
いずみちゃんが親切に最前列を譲ってくれたひょうし、Hey Manに入る直前に勇気を出して「日本に来てくれてありがとう」と叫んでみた。
「ここにいてくれてありがとう」とキモック。
嬉しかった。いずみちゃんもありがとう。レールに出れらなかったら、多分彼らにお礼言えなかった。
金を払ったからいいショーを見れて当たり前なのではない。
彼らが人生かけて追い続け、そして色々なものを犠牲にしてやってきた音楽をやるのに、
若くない身体をひきずって大量の機材を持って、何千キロも離れた日本に来るのはどれほど大変な事か。
ありがとうくらいは当たり前だろう。
ショーの後ようやくキモックとちょっとのあいだ、話をするチャンスがあった。
今自分の人生がいかに辛いか、どうしたらいいか分からないと、彼に話しているうちに、感極まって涙が出てきてしまった。
涙が止まらず完全に取り乱している僕に、キモックは自分の目をしっかり見るように言って「何が起ころうと、愛されているんだよ(Whatever happens, You are loved)」と。
ポスターにサインし、LOVE YOU!!!と添えてくれた。
そしてぐっときつく長いハグをくれた。
そのあと自分もずいぶん家族との間で苦しい葛藤やきつい格闘があったと、彼が話してくれた。
いかに彼がハードコアな人生を送ってきたか、今の彼の活躍っぷりからは想像絶するような話だった。
こんな話が聞けるとは。。。ありがとうSteve。
祝福を受けた後のような気分だった。
その後アキさんの紹介でTrees & Vinesに行って、5時まで飲んだ。
最高の場所。こんなタラタラ踊っても怒られない、邪魔がられない。
えりこさんが高速バスで帰らなきゃならなかったのは残念だったが、アキさん、いずみちゃん、いぬんくんが参加して、至福の時間を過ごせた。
マスターには、本来2時閉店のところ5時まで大変お世話になりました。
楽しくて楽しくて、話が尽きなかった。尽かせたくなかったし。
この瞬間がいつまでも終わらなきゃいいのになーと思った。
あーそうだ、わかった。
Grateful Deadのファーストアルバムに入っているGolden Roadは、この瞬間を歌ったものだったんだ。
Party everyday!!というやつだ。
みなさん楽しい時間をどうもありがとう。本当に幸せな三日間でした。
こんな出会いのチャンスを与えてくれたSteve,Bernie, Andy, Wally、ありがとう。
そして音楽ってすごいね。音楽、ありがとう。
03/26/2013
Umeda Club Quattro
Osaka, Japan
Set 1
Raga - Come Back My Love
Ice Cream
Congo Man's Chant - Get Up Stand Up
Five B4 Funk
Stella Blue
Naive Melody
Set 2
New Africa
There's Gonna Be Butter
Banana Waltz
Hey Man
Take Me to The River
Encore
You Can't Do That - Super Stupid
追記:
レビュー/記録になってません。
単なる日記ですみません。
思い入れがはいり過ぎ。暑苦しいですね~ 笑
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