2013年12月6日金曜日

12/05/2013 Kaki King @ Cafe du Nord, San Francisco, CA

おきのさんが数年前に「かとうくん、カキキング見た方がいいよ」と言っていた。
昔「David Lindleyのオープニングで見た」と妻が言っていた。
この二点から、すげえ人に違いないと思ってた。

ぶっ飛ばされる準備はできていた。むしろできるだけ遠くまでぶっ飛ばしてほしかった。
終わってみて、予想以上にぶっ飛ばされてしまった自分がいてびっくりした。
驚きのぶっ飛ばされ様だった。

カーキキング。

             タッピングとボディーを叩いて音を出すカーキさん。


基本的にギターのみのインストがメイン。
12弦ミニギター、7弦ギター、ミュータント琴ギター、普通の6弦オベーションギター、この4本をとっかえひっかえ。

           これはラップスティールではなくミュータント琴ギター。 

起こすとこんな感じ。
         色々なコントロールが付いていて、オクターブ上の音やら3度、5度の音やら出ます。

ギグの間中、脇に常にギターテクの女の人がいて、彼女が一曲ごとにチューニングを変えていたようだ。
この日はサンフランシスコ、異常に寒く、彼女の座っている後ろにはオイルヒーターが置かれていた。
一瞬でも手をかざす瞬間があるかと、じっと見ていたが(いやらしーなー)一回もそんなそぶりもなく、手は常にあったまっていたようだ。
手が冷えるといくらいいギタリストでも、指がもつれる。
あれだけ動いていれば手が冷える瞬間もなかったかもしれない、そう思えるくらいに別の生物のように指が動いていた。
彼女の場合ネックを上からも握ったりするし、ボディーを手で叩いてドラム音を出したりもするので、余計に積み上げた訓練と経験が目に見えるかのようだった。

それと数曲足のしたに置いてある箱を踏みならし、バスドラのような音を出していた。
片方でバスドラをやって、もう片方で鈴を鳴らしたりもした。

一曲弾いては、ちょっとおしゃべりをして場の雰囲気が和んだと思ったら、アップテンポで複雑なコード展開の曲を平気でこなす。
でまたちょっとしゃべって、次はシンプルだけど、やはり訳の分からないコードの曲をやる。
たまにギターを弾きながら変な顔をする。
「緊張と緩和」というセオリーがあるが、まさにそれだった。

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