今年の夏2度目のPatti Smith。
毎年恒例のTwilight Dance Seriesというパーティーイベントの25周年というその一環での企画らしいです。また、Santa Monica Pierがじき100周年らしく、タイミング的におめでたく和やかな雰囲気。
ステージ右には観覧車やらジェットコースターやらがライトアップされ、左を見るとほぼ満月の月が海岸通りの家々の上にオレンジに光っていて、今からはじまるステージへの期待とちょっとした緊張。
そこに夏の終わりの潮のにおいがまじったすずしい風が、海からこっちにむかってふいてくるという、かなりシチュエーションとしてはいい雰囲気。
何と!!!ステージに出てきたメンバーを見てびっくり。
レッチリのFleaがベーシスト!
ここはLAだし、あまりにも完璧なセッティングではないか!!!
うなりましたよ。う~ん。
Fleaのベース、素晴らしかったです。今までのイメージがガラリと変わりました。主役のPattiの邪魔をすることない、しかし全部の音がくっきりと聞こえる、という。
バンドみんなが大きい音出している中でベースとして埋もれることなく、逆にでかすぎてつぶれることもなく、ちゃんと音が輪郭をもって聞かせることができるベーシストはPhil Lesh, Bobby Vegaくらいしか知りません。
うれしかったのはGloriaがhorsesからのメドレーとしてでなく、きっちり最初のピアノから入ってくれたこと。
Kimberly 、Free Money、Redondo Beach 等、初期の名曲がきっちり完璧に再現されていたこと。とてつもなく「完璧」に。
話はそれてしまうんですが、帰路で79年のPattiのCBGBでのライブ盤を聞きはじめたんです。復習じゃないけど、素晴らしかったショーを感傷的にふりかえるために。
しかし。。。若かった故でしょうね、あまりの演奏のラフさに堪えることができず、2曲目でejectボタンを押さざるを得なかったことを付け加えておきましょう。つまり、途中ブランクがあったとはいえPattiもbandも演奏的にかな~り安定+上手になっているということです。
興味深いなー、と思ったこと。
Patti、日本のフジのステージではあんなに唾を飛ばしたり、マイクスタンドをたおしたり、極めつけはギターの弦を切るとか、かなりワイルド+パンクなイメージのステージだったんですが、こっちでは全然そんなことなかったです。たくさん面白いジョークを飛ばして、おしゃべり~な楽しいこと大好きな、感じのいい人でした。
ロスのプロモーター的な人がいろいろ観光名所なんかに連れて行ってくれるいい人だったんだけど、結構苦手だった話とか、ホテルがひどかった話とか、エリザベステイラーの話。口を開くと何かと面白い話が出てきて、むちゃくちゃ楽しかったです。
あと、トピックもまったくちがう。
日本では「革命はそれぞれあなたたちの心の中にある」とか「子供たちの未来のために」とか、そんな結構硬くてハードコアなことを叫んでいたんですが、こっちでそれ的な主張はなし。「People have the power」くらいでしたね。
Pattiは自分にどんなイメージが求められているか、かなり計算高く把握できている人なんだなと。やっぱそうじゃなきゃここまででかくはなれないんでしょうね。
あ、ちなみにRock n roll nigger。日本ではやりましたが、もちろんこっちではなし。あったりまえですね。「Nigger」は米じゃ公共の場所では口にできませんからね。
曲順はめちゃくちゃですが、こんな曲をやりました。
Rodondo Beach, Kimberly, Free Money, Gloria, Dancin Barefoot, Because the night, Piss in the River, Ghost Dance, Fredelic, People have the power, Beneath the Southern Cross, So you wanna be a rock n roll star, Be my baby, Not fade away
カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。
2009年9月6日日曜日
2009年8月17日月曜日
Interview with Paul Kantner, County Joe, Michael Carabello : San Francisco Chronicle 8/9/2009
今年はwoodstock40周年ということで、お盆前後、にわかに盛り上がっていました。そういえばSummer of love からはもう2年もたってるんですね。。。
ちょっと遅れてしまいましたが、サンフランシスコの新聞"San Francisco Chronicle"、2009年8月9日のDatebookに痛快なインタビューが載っていたので、全編ご紹介。インタビュアーはJoel Selvin。Country Joe, SantanaのMichael Carabello, Jefferson AirplaneのPaul Kantnerが語り手。
訳は意訳の部分もありますが、結構忠実に訳しました。話題の飛び具合や、後編がほとんどCountry Joeの独占取材になっちゃってるのも、まぁSan Franciscoの新聞だし…ご愛敬ということで。
ではご堪能あれ。
Woodstockを思い出す。いや、少なくとも思い出せるようにがんばってみる。
County Joe McDonaldはどの日に演奏したか覚えていない。Jefferson AirplaneのPaul Kauntnerはいつ会場をあとにしたか覚えていない。SantanaのMichael CarabelloはWoodStockが何日続いたか覚えていない。もし誰も覚えていないようなら、それは60年代のことに違いない。誰があの時代のことなんか覚えているものか。
NYのBethelで1996 年におこなわれたWoodStock Festivalに参加した彼らが最近North BeachのCaffe Triesteでテーブルを囲んだ。ここはPaul Kauntnerの家の向かいにあるカフェだ。WoodStock から40年たって、古参兵が部隊のことを思い出すように、思い出を語りはじめた。誰も多くをたずねる必要はない。Happy anniversary.
カントナー:何が知りたいの?Woodstockがどんなだったか?間抜けな質問があったもんだ。
セルヴィン:でもいいギグができたんですよね?
カントナー:すんばらしいギグができたよ。最近になって映画を見るまでは、それがわかんなかったけどね。ギグの直後、最悪な出来だったと思っていたんだけど…、まぁいろいろな意味で最悪だった。でも朝7時だったんだし、言い訳がないわけじゃない。8月にジョーとWoodstock40周年関連のショーを何本かやるよ。Woodstockで、しかも日にちもほとんど同じあたりの日にやるんだよな。
マクドナルド:8月15日。Bethel。
カントナー:実際にWoodstockがあった場所で。
マクドナルド:Bethel Woods Amphitheaterだよ。
カントナー:客も含めて、みんなでみんなで一緒に感傷的になろうって趣向さ。で、つぎはRegis Philbinだったよな。
マクドナルド:今までいった中で最高にこぎれいな会場だよ。
カラベロ:お前ら40年前、ギグの数日前に会場入りしたりした?
カントナー:おう、前行った時はさ何日か前にいったんだけど、あそこらへん周辺はすごく素敵なところだったよな。
カラベロ:おれらは2週間前に行ってWoodstockにいたな。
セルヴィン:あの時のギグはSantanaにとっては、初めて街の外でやったギグだったんですよね。
カラベロ:そう。
カントナー:やつらはすごくよかったよ。
カラベロ:うん。うちらは本当によかった。
カントナー:いやうそうそ。お前ら最悪だった。
カラベロ:準備万端だったんだよ。
セルヴィン:ショーが始まる前に、もうそこにいたんですよね。
カントナー:ショーが始まる前の数日、ステージを建設してるのを見たし、ウェービーグレービーのフードキャンプもあったな、林の中を歩いて湖もみたな。おれら色々なところを歩きまわったり、何でもしたよ。暇だったし、ちょっとこのまわりチェックしてみよかって。おもしろい日になってほしいってのもおもってたな。結局は思ってたよりよっぽど面白い日になったな。
カラベロ:1日目にプレーしたんだろ。
カントナー:2日間のイベントだったよな。
カラベロ:じゃなかったっけ。
マクドナルド:3日間だよ。
カラベロ:もしそれを覚えているようなら、お前はそこにいなかった証拠だ。
カントナー:全然覚えてないや。
マクドナルド:おまえは木曜日、Richieがプレイした時、いたんだろ。
カントナー:おれは最終日にいなかったよ。だっておれたちはCavettのTVショーにでなきゃいけなかったから。だからJimiを見逃したんだ。
カラベロ:Richie Havensかい?彼って一日目だろ。しょっぱなじゃなかったっけ?
マクドナルド:おれは木曜日から日曜日までいたよ。俺はリッチーがプレイするのを見て、ジミがプレイするのも見た、その間のたくさんの奴らがプレイしたのも見たぜ。Jimiがプレイしたときはステージの真ん前にいたんだ。
カラベロ:おれらはWoodstockの街にいて、Paul Butterfield’s bandもそこにいたんだ。酒場みたいなのがあって、その場所の半分をみんなでジャムれるスペースにしたってわけ。で、みんなそこに集まってきてさ、プレイしたんだ。そりゃすばらしかったよ。まだWoodstockのステージに立つ前だってのにね、単純にすばらしかったよ。
セルヴィン:あなたたちがWoodstockに来た時は、まだ有料のコンサートになると思ってたんですよね。
カントナー:うん。でもおれたちはたいして有料かタダかってのは気にしてなかったけどね。普通のショーだと思ってた、みんなチケット買ってさ、たくさんの人が来て、クレイジーに騒いでって感じの。おれたち自身、細かいことを気にしていられないくらい、とてつもなくどっぷりクレイジーになってたからさ、それこそトイレを探すことができないくらい。それこそグレイスじゃないけど、いつも「この近くにバスルームない?」って。
それと食いもんだ。奴らはおれたちには何も食いもんを用意してなかったんだ。だから、ステージに立った日は、ブドウとチーズひとかけらしかしか食えなかった。それだけだぜ。おれたちは10時から土曜の12時までって約束だったのに、実際は土曜の朝7時まで待たされるしさ、クソみたいな混乱のせいで。
カラベロ:ショーはおしてたんだよな。8時間かそこら。
セルヴィン:Whoの後に出たんですよね?
カントナー:覚えちゃいないよ。でも、君が言ったとおりにしておこう。おれたちゃステージに立った時には完全にぶっ飛んでたからな。最悪にポシャった演奏をすることにかけちゃかなり自信があったわけ。でも実際はうまくいってたんだ、一曲を除いてね。おれはびっくりしたよ、朝7時にこんな演奏ができたなんて。
カラベロ:おう、どうしてだろな。
カントナー:おれたちはスピードに狂ってなかったからな。もっとアシッドを使ってやり遂げるべきだったのさ。
カラベロ:おれたちがホリデーインに着いたときは、会場入りなんて不可能だったよ。ヘリで会場入りしたんだ、映画の中にもそんなシーンがあったろう。
カントナー:すごくカオティックだったな。おれはカオスが好きだけど。
マクドナルド:Santanaはベイエリアでは最高のバンドだったな。
カントナー:やつらはホットだったよ。Janisも悪くなかったけどね。
マクドナルド:Woodstockフェスの中でというんじゃなくて、ベイエリア中のバンドの中でね。Carlosは「あのCarlos」になったし、でもあのリズムセクションときたら。。。おまえらあのJoe Cubaのリズムを完全に別のレベルまでもっていったもんな。
カラベロ:あぁ。そうだな。
カントナー:Country Joe、Santana、Big Brother、Quicksilver、それからthe Dead。いい時代だったよな、最高なバンドがいっぱいいてさ。で、それぞれが全然違ってた。だれも、あいつらみたいになりたい、なんてことはなかったしさ、それでなんとかなっちゃったんだから。
セルヴィン:あなたにとってWoodstockで、何が変わったと思いますか、ジョー。
マクドナルド:おれはCountry Joe and the Fishとしてステージに立つことになってたんだけど、実際その時になってみたら、何かの食い違いでCountry Joeとしてステージに立つことになったんだ。
カントナー:主催者側は全然とっちらかってたよな。
マクドナルド:やつら、雨が降っているかもしれないから、誰かアコースティックで演れるやつが必要なんだ、ってぬかしてさ。おれは、そんなのできないって言ったんだ。アコースティックギター持ってこなかった、家に置いてきたって。そんなの必要ないだろ。ローディーはエレクトリックギターは持ってきてたしさ、もちろん。
おれは木曜日に様子を見がてらもう現地入りしてた。で、金曜日、土曜日とショーを見た。今までで見た中でクソ最高なコンサートだったよ。信じられないくらい。
Rock ‘n’ Rollが大好きだったんだ。
で、ステージマネージャーのJohn Morrisがきて「ソロキャリアはどうだい?」って言うから、「何言ってんだ、ギターも持ってないんだぜ」って言ってやったよ。そしたらあいつら Yamaha FG150をどっかからか調達してきた。100ドル前後のやつだよ。次に「ギターストラップも持ってないよ、それがなきゃプレイできない」って言ってやったら、マネージャーのBill Belmontがステージのどっかから布みたいなのをちょろまかしてきて、ギターにくくりつけたんだ。で、次に「カポがない」って言ってやった。そしたらやつら、舞台係からカポ調達してきて、言いやがった。「さぁて」ってな。
おれは出てって演奏したよ、12曲ばかりね。誰もぜ~んぜん、興味を示さなかったね。きれいに晴れ上がった、いい日でさ。おれはステージを降りたんだけど、誰も気がつかなかったな。おれは唯一ステージを見ていたBill Belmontに言ったんだ、「日曜日のバンドと一緒に出るときの為に、何曲か残しておいたよ。でもちょっとした景気づけと”Fixing to die rag”だけやっていいかな」って。「誰も興味持って見てるやつなんかいないし、どうってことない」って奴が言ったから、そりゃそうだよな、誰も見てないし俺がこれをやったところでなんてことないなって思ったよ。で、ステージに戻って叫んだのさ「Gimmi an F」。そしたらやつらみんな話すのをやめて叫び返してきたんだ「F」ってね。
Rhinoが全部のテープをmixしてくれた。2週間前に自分のセットと、Country Joe and the FishのCDを受け取った。で、面白いことがわかったんだ。おれは3曲演った後で、例のF・U・C・Kをしたと思ってたんだ。ウェブサイトのそこここにソングリストが載ってるけど、全部間違ってる、テープを聞いてみるとわかる。おれは40年もの間、金曜Richieの後に出たと言い続けてきた。
Michael Langが彼の本の中でおれの出番を金曜日から土曜日のSantanaの前に変えちまったのさ。腹が立ってさ、「おれはこういうことはきっちり覚えてるんだぜ、土曜日なんて馬鹿ぬかすな」ってね。おれはあらゆる人たちとそれについちゃ議論してきたよ。オーストラリアにいるChip Monkに電話して聞いた、「おれのステージは金曜日だよな」「知らねえ」。John Morrisにも聞いた。彼は、「そうかもね」。で、BillがJim Marshallの家に証拠を見つけに行って聞いてみたら、やつ「わかんねえな、なんとも言えねえな」って。RhinoからCDが送られてきただろう、ごくごく最後の部分、アンコールの後にChip Monkがアナウンスしてるんだ、「Santanaがもう少ししたらステージに立ちます」ってね。おれはそこここで頭下げなきゃいけなかったよ。「ごめんな、おれが間違ってた。あんたが正しいよ。」って。
その時だね、なんかがわかったのは。去年HollywoodのacademyでデジタルリミックスされたWoodstockのスクリーニングに行ってきたんだけど、パネルディスカッションなんかもあって、すごく良かった。30人くらいいたかな。WoodstockのプロモーターのMichael Langもいた。John Morrisもいた。みんないたよ。で、こんな調子で進んでいったわけ。「誰がブッキングした?」「おれがやった」「いや、おれだよ」。「オリジナルの開催地は?」「あそこだよ」「いいや、ちがうね」「ここだったんじゃない?」「ちがうよ、そこだ」。
誰も何が起こったのか覚えてなかったんだよ。でもそれが起こったのは確かなわけで。でもそこにいた連中は、そこで何が起こったのか全然覚えていないんだよ。
ちょっと遅れてしまいましたが、サンフランシスコの新聞"San Francisco Chronicle"、2009年8月9日のDatebookに痛快なインタビューが載っていたので、全編ご紹介。インタビュアーはJoel Selvin。Country Joe, SantanaのMichael Carabello, Jefferson AirplaneのPaul Kantnerが語り手。
訳は意訳の部分もありますが、結構忠実に訳しました。話題の飛び具合や、後編がほとんどCountry Joeの独占取材になっちゃってるのも、まぁSan Franciscoの新聞だし…ご愛敬ということで。
ではご堪能あれ。
Woodstockを思い出す。いや、少なくとも思い出せるようにがんばってみる。
County Joe McDonaldはどの日に演奏したか覚えていない。Jefferson AirplaneのPaul Kauntnerはいつ会場をあとにしたか覚えていない。SantanaのMichael CarabelloはWoodStockが何日続いたか覚えていない。もし誰も覚えていないようなら、それは60年代のことに違いない。誰があの時代のことなんか覚えているものか。
NYのBethelで1996 年におこなわれたWoodStock Festivalに参加した彼らが最近North BeachのCaffe Triesteでテーブルを囲んだ。ここはPaul Kauntnerの家の向かいにあるカフェだ。WoodStock から40年たって、古参兵が部隊のことを思い出すように、思い出を語りはじめた。誰も多くをたずねる必要はない。Happy anniversary.
カントナー:何が知りたいの?Woodstockがどんなだったか?間抜けな質問があったもんだ。
セルヴィン:でもいいギグができたんですよね?
カントナー:すんばらしいギグができたよ。最近になって映画を見るまでは、それがわかんなかったけどね。ギグの直後、最悪な出来だったと思っていたんだけど…、まぁいろいろな意味で最悪だった。でも朝7時だったんだし、言い訳がないわけじゃない。8月にジョーとWoodstock40周年関連のショーを何本かやるよ。Woodstockで、しかも日にちもほとんど同じあたりの日にやるんだよな。
マクドナルド:8月15日。Bethel。
カントナー:実際にWoodstockがあった場所で。
マクドナルド:Bethel Woods Amphitheaterだよ。
カントナー:客も含めて、みんなでみんなで一緒に感傷的になろうって趣向さ。で、つぎはRegis Philbinだったよな。
マクドナルド:今までいった中で最高にこぎれいな会場だよ。
カラベロ:お前ら40年前、ギグの数日前に会場入りしたりした?
カントナー:おう、前行った時はさ何日か前にいったんだけど、あそこらへん周辺はすごく素敵なところだったよな。
カラベロ:おれらは2週間前に行ってWoodstockにいたな。
セルヴィン:あの時のギグはSantanaにとっては、初めて街の外でやったギグだったんですよね。
カラベロ:そう。
カントナー:やつらはすごくよかったよ。
カラベロ:うん。うちらは本当によかった。
カントナー:いやうそうそ。お前ら最悪だった。
カラベロ:準備万端だったんだよ。
セルヴィン:ショーが始まる前に、もうそこにいたんですよね。
カントナー:ショーが始まる前の数日、ステージを建設してるのを見たし、ウェービーグレービーのフードキャンプもあったな、林の中を歩いて湖もみたな。おれら色々なところを歩きまわったり、何でもしたよ。暇だったし、ちょっとこのまわりチェックしてみよかって。おもしろい日になってほしいってのもおもってたな。結局は思ってたよりよっぽど面白い日になったな。
カラベロ:1日目にプレーしたんだろ。
カントナー:2日間のイベントだったよな。
カラベロ:じゃなかったっけ。
マクドナルド:3日間だよ。
カラベロ:もしそれを覚えているようなら、お前はそこにいなかった証拠だ。
カントナー:全然覚えてないや。
マクドナルド:おまえは木曜日、Richieがプレイした時、いたんだろ。
カントナー:おれは最終日にいなかったよ。だっておれたちはCavettのTVショーにでなきゃいけなかったから。だからJimiを見逃したんだ。
カラベロ:Richie Havensかい?彼って一日目だろ。しょっぱなじゃなかったっけ?
マクドナルド:おれは木曜日から日曜日までいたよ。俺はリッチーがプレイするのを見て、ジミがプレイするのも見た、その間のたくさんの奴らがプレイしたのも見たぜ。Jimiがプレイしたときはステージの真ん前にいたんだ。
カラベロ:おれらはWoodstockの街にいて、Paul Butterfield’s bandもそこにいたんだ。酒場みたいなのがあって、その場所の半分をみんなでジャムれるスペースにしたってわけ。で、みんなそこに集まってきてさ、プレイしたんだ。そりゃすばらしかったよ。まだWoodstockのステージに立つ前だってのにね、単純にすばらしかったよ。
セルヴィン:あなたたちがWoodstockに来た時は、まだ有料のコンサートになると思ってたんですよね。
カントナー:うん。でもおれたちはたいして有料かタダかってのは気にしてなかったけどね。普通のショーだと思ってた、みんなチケット買ってさ、たくさんの人が来て、クレイジーに騒いでって感じの。おれたち自身、細かいことを気にしていられないくらい、とてつもなくどっぷりクレイジーになってたからさ、それこそトイレを探すことができないくらい。それこそグレイスじゃないけど、いつも「この近くにバスルームない?」って。
それと食いもんだ。奴らはおれたちには何も食いもんを用意してなかったんだ。だから、ステージに立った日は、ブドウとチーズひとかけらしかしか食えなかった。それだけだぜ。おれたちは10時から土曜の12時までって約束だったのに、実際は土曜の朝7時まで待たされるしさ、クソみたいな混乱のせいで。
カラベロ:ショーはおしてたんだよな。8時間かそこら。
セルヴィン:Whoの後に出たんですよね?
カントナー:覚えちゃいないよ。でも、君が言ったとおりにしておこう。おれたちゃステージに立った時には完全にぶっ飛んでたからな。最悪にポシャった演奏をすることにかけちゃかなり自信があったわけ。でも実際はうまくいってたんだ、一曲を除いてね。おれはびっくりしたよ、朝7時にこんな演奏ができたなんて。
カラベロ:おう、どうしてだろな。
カントナー:おれたちはスピードに狂ってなかったからな。もっとアシッドを使ってやり遂げるべきだったのさ。
カラベロ:おれたちがホリデーインに着いたときは、会場入りなんて不可能だったよ。ヘリで会場入りしたんだ、映画の中にもそんなシーンがあったろう。
カントナー:すごくカオティックだったな。おれはカオスが好きだけど。
マクドナルド:Santanaはベイエリアでは最高のバンドだったな。
カントナー:やつらはホットだったよ。Janisも悪くなかったけどね。
マクドナルド:Woodstockフェスの中でというんじゃなくて、ベイエリア中のバンドの中でね。Carlosは「あのCarlos」になったし、でもあのリズムセクションときたら。。。おまえらあのJoe Cubaのリズムを完全に別のレベルまでもっていったもんな。
カラベロ:あぁ。そうだな。
カントナー:Country Joe、Santana、Big Brother、Quicksilver、それからthe Dead。いい時代だったよな、最高なバンドがいっぱいいてさ。で、それぞれが全然違ってた。だれも、あいつらみたいになりたい、なんてことはなかったしさ、それでなんとかなっちゃったんだから。
セルヴィン:あなたにとってWoodstockで、何が変わったと思いますか、ジョー。
マクドナルド:おれはCountry Joe and the Fishとしてステージに立つことになってたんだけど、実際その時になってみたら、何かの食い違いでCountry Joeとしてステージに立つことになったんだ。
カントナー:主催者側は全然とっちらかってたよな。
マクドナルド:やつら、雨が降っているかもしれないから、誰かアコースティックで演れるやつが必要なんだ、ってぬかしてさ。おれは、そんなのできないって言ったんだ。アコースティックギター持ってこなかった、家に置いてきたって。そんなの必要ないだろ。ローディーはエレクトリックギターは持ってきてたしさ、もちろん。
おれは木曜日に様子を見がてらもう現地入りしてた。で、金曜日、土曜日とショーを見た。今までで見た中でクソ最高なコンサートだったよ。信じられないくらい。
Rock ‘n’ Rollが大好きだったんだ。
で、ステージマネージャーのJohn Morrisがきて「ソロキャリアはどうだい?」って言うから、「何言ってんだ、ギターも持ってないんだぜ」って言ってやったよ。そしたらあいつら Yamaha FG150をどっかからか調達してきた。100ドル前後のやつだよ。次に「ギターストラップも持ってないよ、それがなきゃプレイできない」って言ってやったら、マネージャーのBill Belmontがステージのどっかから布みたいなのをちょろまかしてきて、ギターにくくりつけたんだ。で、次に「カポがない」って言ってやった。そしたらやつら、舞台係からカポ調達してきて、言いやがった。「さぁて」ってな。
おれは出てって演奏したよ、12曲ばかりね。誰もぜ~んぜん、興味を示さなかったね。きれいに晴れ上がった、いい日でさ。おれはステージを降りたんだけど、誰も気がつかなかったな。おれは唯一ステージを見ていたBill Belmontに言ったんだ、「日曜日のバンドと一緒に出るときの為に、何曲か残しておいたよ。でもちょっとした景気づけと”Fixing to die rag”だけやっていいかな」って。「誰も興味持って見てるやつなんかいないし、どうってことない」って奴が言ったから、そりゃそうだよな、誰も見てないし俺がこれをやったところでなんてことないなって思ったよ。で、ステージに戻って叫んだのさ「Gimmi an F」。そしたらやつらみんな話すのをやめて叫び返してきたんだ「F」ってね。
Rhinoが全部のテープをmixしてくれた。2週間前に自分のセットと、Country Joe and the FishのCDを受け取った。で、面白いことがわかったんだ。おれは3曲演った後で、例のF・U・C・Kをしたと思ってたんだ。ウェブサイトのそこここにソングリストが載ってるけど、全部間違ってる、テープを聞いてみるとわかる。おれは40年もの間、金曜Richieの後に出たと言い続けてきた。
Michael Langが彼の本の中でおれの出番を金曜日から土曜日のSantanaの前に変えちまったのさ。腹が立ってさ、「おれはこういうことはきっちり覚えてるんだぜ、土曜日なんて馬鹿ぬかすな」ってね。おれはあらゆる人たちとそれについちゃ議論してきたよ。オーストラリアにいるChip Monkに電話して聞いた、「おれのステージは金曜日だよな」「知らねえ」。John Morrisにも聞いた。彼は、「そうかもね」。で、BillがJim Marshallの家に証拠を見つけに行って聞いてみたら、やつ「わかんねえな、なんとも言えねえな」って。RhinoからCDが送られてきただろう、ごくごく最後の部分、アンコールの後にChip Monkがアナウンスしてるんだ、「Santanaがもう少ししたらステージに立ちます」ってね。おれはそこここで頭下げなきゃいけなかったよ。「ごめんな、おれが間違ってた。あんたが正しいよ。」って。
その時だね、なんかがわかったのは。去年HollywoodのacademyでデジタルリミックスされたWoodstockのスクリーニングに行ってきたんだけど、パネルディスカッションなんかもあって、すごく良かった。30人くらいいたかな。WoodstockのプロモーターのMichael Langもいた。John Morrisもいた。みんないたよ。で、こんな調子で進んでいったわけ。「誰がブッキングした?」「おれがやった」「いや、おれだよ」。「オリジナルの開催地は?」「あそこだよ」「いいや、ちがうね」「ここだったんじゃない?」「ちがうよ、そこだ」。
誰も何が起こったのか覚えてなかったんだよ。でもそれが起こったのは確かなわけで。でもそこにいた連中は、そこで何が起こったのか全然覚えていないんだよ。
2009年8月5日水曜日
07/24/09 Patti Smith @ Fuji Rock Festival
久々に腰が抜けた。
二列目。 開演前からTom Verlaineはガムをクチャクチャ噛みながらステージ上。 オーディエンスなんて全然そこにいないが如し。トム~とか叫んでいる奴もいたけど当然完全無視。
Televisionにはインテリジェントなイメージが付きまとってるけど、そんなのウソウソ。あのTomのたたずまいからは、戦い抜いてきた「頑」「岩」的、野郎なオーラがバシバシでてた。 言ってみりゃ海千山千のギター上手な不良。
それとは全く逆の「黒スーツも上手に着こなせます」な、常識人ギタリストLenny Kayと共にギターのチューニング+サウンドチェック。
実際Tomのライブ中の音はどうだったかというと、やっぱ今回はサポートギタリストだということもあって、もうちょっと音量があってもいいかなというのが率直な感想。
あとパティのバンドメンバーとしては出音自体が繊細すぎるってのもあるかも。ただ何曲かですんばらしいTomソロが聞けたし、フランジャーかけてアームバーのような棒で弦を叩いて変なアンビエントノイズをだそうと躍起になってた姿が印象的でした。 自己主張より、あくまで自分の音で曲を良く+興味深くするのだという姿勢に感動。だからか?、Tom、ただ何もせずボーっとしてる瞬間が結構あったよ。(笑) どうであれ、間、休符を大事にするミュージシャンはとても共鳴できます。
バンドとしてもとてもよかった。 Pattiは相変わらずカリスマティックなまでに力強かった。それと真逆なTomがステージにいることで、とっても奇妙にバランスが取れた磁場ができてた。いつものPattiだけのステージよりよっぽどよかったです。
いろんな曲をやった。 "Dancing bare foot", "Because the night", "Horses>Gloria", "Piss in the river", "Rock'n Roll Nigger", "Retondo beach", "People have the power", "Ghost dance"。あとGone againからアコースティックな曲と、新曲か?聞いたことない曲を一曲。順番はぐちゃぐちゃだけどね。 一番最後は nigger nigger nigger nigger Rock'n Roll Niggerだったわ。
久々に、はねた。次の日首が痛んだ。雨がどしゃ降りだったせいもあって見ることができたのはPattiとTortoiseのステージだけ。 Gongまで歩く体力はなかった。でも両方ともむっちゃよかったので、大満足。
帰りのバス一本遅かったら大雨の苗場で一晩過ごすことになったと思う。 くわばらくわばら。。。
二列目。 開演前からTom Verlaineはガムをクチャクチャ噛みながらステージ上。 オーディエンスなんて全然そこにいないが如し。トム~とか叫んでいる奴もいたけど当然完全無視。
Televisionにはインテリジェントなイメージが付きまとってるけど、そんなのウソウソ。あのTomのたたずまいからは、戦い抜いてきた「頑」「岩」的、野郎なオーラがバシバシでてた。 言ってみりゃ海千山千のギター上手な不良。
それとは全く逆の「黒スーツも上手に着こなせます」な、常識人ギタリストLenny Kayと共にギターのチューニング+サウンドチェック。
実際Tomのライブ中の音はどうだったかというと、やっぱ今回はサポートギタリストだということもあって、もうちょっと音量があってもいいかなというのが率直な感想。
あとパティのバンドメンバーとしては出音自体が繊細すぎるってのもあるかも。ただ何曲かですんばらしいTomソロが聞けたし、フランジャーかけてアームバーのような棒で弦を叩いて変なアンビエントノイズをだそうと躍起になってた姿が印象的でした。 自己主張より、あくまで自分の音で曲を良く+興味深くするのだという姿勢に感動。だからか?、Tom、ただ何もせずボーっとしてる瞬間が結構あったよ。(笑) どうであれ、間、休符を大事にするミュージシャンはとても共鳴できます。
バンドとしてもとてもよかった。 Pattiは相変わらずカリスマティックなまでに力強かった。それと真逆なTomがステージにいることで、とっても奇妙にバランスが取れた磁場ができてた。いつものPattiだけのステージよりよっぽどよかったです。
いろんな曲をやった。 "Dancing bare foot", "Because the night", "Horses>Gloria", "Piss in the river", "Rock'n Roll Nigger", "Retondo beach", "People have the power", "Ghost dance"。あとGone againからアコースティックな曲と、新曲か?聞いたことない曲を一曲。順番はぐちゃぐちゃだけどね。 一番最後は nigger nigger nigger nigger Rock'n Roll Niggerだったわ。
久々に、はねた。次の日首が痛んだ。雨がどしゃ降りだったせいもあって見ることができたのはPattiとTortoiseのステージだけ。 Gongまで歩く体力はなかった。でも両方ともむっちゃよかったので、大満足。
帰りのバス一本遅かったら大雨の苗場で一晩過ごすことになったと思う。 くわばらくわばら。。。
2009年5月15日金曜日
05/14/09 The Dead @ Shoreline Amphtheatre
疲れがたまりにたまっていた2日目。
思ったより盛り上がらなかったなぁと感じたのは私だけでしょうか?
ものすごく珍しいことにAllman Brothersもベイエリアで公演していたんです。
なんで、日曜Dead見て、火曜水曜とAllman見て、木曜Deadという無茶苦茶なスケジュールが可能な一週間だったわけです。
そりゃ凄いし贅沢だけど、体が持ちません。
私も日曜Dead、火曜Daze Between、木曜Deadで、今ゾンビのようになってこれを書いています。
ショーを見ながら、guitarのことについて考えていました。
Warren Haynesは適役だったなぁということです。
ちゃんと弾ける。
何が求められているかわかっている。
そして何より「コーラスもとれるし、ソロでもうたえる」!!!
これらを満たすのは彼しかいません。かなりネームバリューもありますし、無難な選択です。
イヤな言い方かもしれませんが、なによりオリジナルのデッドのメンバーの音の邪魔にならないような配慮がそこここに見られるのに好感が持てました。
例えば現場でこんなにきっちりBobbyのギターでの働きが聞き取れたのは初めてです。Warrenをより男っぽくした感じのMark Karanでは、こんな音の処理はできないはず。
もちろん出るところではきっちりでる。昨夜のDear Mr. Fantasyや日曜のGimmi Shelterなんかがいい例です。ボーカルもとるし、Warrenの色でいっぱいでした。
ここからはあくまで私の感じたことで、個人的な意見ですが、
Warrenに一つにして、最大の課題があるとすれば、ギターの音で客との感情の交換する力がやや弱いことでしょうか。
アーティストというよりは職人、スタジオミュージシャン。
技術は相当なものがありますが、なんか訴えかけてくるものがあるかというと、そうでもない。
そんななかで昨夜のSpace>Morning Dewは見事でした。
これが私の昨夜のハイライトです。

5/12/09 Daze Between @ Mission Rock Cafe
こういうのが隠れているから、目を凝らしていないといいショーを見逃すことになってしまいます。
結論。
これは今まで見たEveryone Orchestra関連のショーの中でもダントツで最高なショーでした。
海沿いの辺鄙な場所にあるクラブ、深夜に続々とフリークスたちが集まって踊り狂ってました。
通常のショーとは違ってレイブっぽいイベントで、なかなかな広いスペースに二つのステージが1階と2階にわかれてあり、どんな分け方をしていたのかわかりませんが、2階にKimockが出るという情報でそちらに直行。
最前を確保し、Kimockの出を待っていました。
最前列、普通市内のKimock関連のショーであれば、最前はかなりきついのですが、平日+会場が辺鄙な場所+Everyone Orchestraがメインということもあり、とても簡単に前に行けました。
セットリストはSympathy for the Devil以外はわかりませんでしたが、AOLの人たちも参加でしたので、彼らのオリジナルも数曲やったはず。
どうであれ、ジャムジャムジャム。
Kimock氏のソロも存分聞かせてもらい、満足この上ない一夜でした。
私の中のハイライトは、Chris HaugenとKimockのスライドジャム。
あれはすごかった。
Chris Haugenに惚れました。笑
今後ちょっとマークしておきます。
スライド合戦中?

2009年5月11日月曜日
05/10/09 The Dead @ Shoeline Amphtheatre
「とても楽しかった。」
この一言に尽きます!!
こんな素晴らしいジャムが聞けるとは思っていませんでした。
数年前のWave that flagツアー、NJのCamdenが私の初Deadで、その時はまだ日本に住んでいたので一人旅で見に行きました。
初めてDeadを見ることができ、生で名曲の数々を聞けたのに感激はしたのですが、ハーモニーのあまりのパラパラさ加減と、Warrenの男なギターについていけず、「リユニオンだし、Jerryもいないし…」などと自分を無理に納得させていたのを覚えています。
しかし!!!
今回は彼ら気合入ってましたね~。
今までDead heads for Obamaや昨年のNYEなど「とりあえずちょっと集まってみました」的な企画もの、PL&F, Ratdog, Rythmdevilsなどそれぞれのメンバーのソロプロジェクトなど、色々なDead関連のショーを見てきましたが、それらより数段上のできでした。
何がよかったか?
・ボーカルのハーモニーがものすごくしっかりしていた。-Philが頑張ってまとめたっぽい。
・企画ものでよく見られる、「あくまで企画ものですから」という雰囲気、ソロプロジェクトで見られる、メンバー同士仲が良くなりすぎてしまったことから生まれているであろうお互いを許しあうような冗長なジャムのようなもの、これらが一切無かった。
・選曲。少なめな曲数に大量かつ良質なジャム。
・Drumsでのファイアーダンス。-Drums自体もものすごくよかったのですが、そこにファイアーダンスが入ったので全然飽きなかった。
・曲の始まりと終わりがとてもはっきりしていた。
・Help on the way> Slipknot> Franklyn's tower, Unbroken chain, Sugaree。-特にBobbyの歌うSugareeは最高でした。PL&Fで聞きなれていたJackieのバージョンにちょっと飽きがきていたので。
あまり昨夜はあまり無かったんですが、「なんだろな。。。」
・Gimmi shelter。なんの前ぶれもなく、トンともってこられて一瞬血が騒いだのですが、Warrenが出すぎでほかのメンバーの音が埋もれてました。Distortionかかっていなきゃ、大丈夫だったような気がするんですが。
・アンコールのSt. Stephen。これも一瞬血が騒いだのですが、明らかにメンバー全員疲れていました。客も。それまでの流れが最高だったから、そのまま軽い曲で終わっても全然大丈夫だったように思います。
な~んて、いやな事書いてますけど、昨夜はとにかくよかったです。
このバンドを見たくて、ここにいる自分をほめたくなるような、そんなショーでした。「間違ってなかった」と。
多分その場にいた人はみんなそんなことを感じていたんじゃないでしょうか。
この一言に尽きます!!
こんな素晴らしいジャムが聞けるとは思っていませんでした。
数年前のWave that flagツアー、NJのCamdenが私の初Deadで、その時はまだ日本に住んでいたので一人旅で見に行きました。
初めてDeadを見ることができ、生で名曲の数々を聞けたのに感激はしたのですが、ハーモニーのあまりのパラパラさ加減と、Warrenの男なギターについていけず、「リユニオンだし、Jerryもいないし…」などと自分を無理に納得させていたのを覚えています。
しかし!!!
今回は彼ら気合入ってましたね~。
今までDead heads for Obamaや昨年のNYEなど「とりあえずちょっと集まってみました」的な企画もの、PL&F, Ratdog, Rythmdevilsなどそれぞれのメンバーのソロプロジェクトなど、色々なDead関連のショーを見てきましたが、それらより数段上のできでした。
何がよかったか?
・ボーカルのハーモニーがものすごくしっかりしていた。-Philが頑張ってまとめたっぽい。
・企画ものでよく見られる、「あくまで企画ものですから」という雰囲気、ソロプロジェクトで見られる、メンバー同士仲が良くなりすぎてしまったことから生まれているであろうお互いを許しあうような冗長なジャムのようなもの、これらが一切無かった。
・選曲。少なめな曲数に大量かつ良質なジャム。
・Drumsでのファイアーダンス。-Drums自体もものすごくよかったのですが、そこにファイアーダンスが入ったので全然飽きなかった。
・曲の始まりと終わりがとてもはっきりしていた。
・Help on the way> Slipknot> Franklyn's tower, Unbroken chain, Sugaree。-特にBobbyの歌うSugareeは最高でした。PL&Fで聞きなれていたJackieのバージョンにちょっと飽きがきていたので。
あまり昨夜はあまり無かったんですが、「なんだろな。。。」
・Gimmi shelter。なんの前ぶれもなく、トンともってこられて一瞬血が騒いだのですが、Warrenが出すぎでほかのメンバーの音が埋もれてました。Distortionかかっていなきゃ、大丈夫だったような気がするんですが。
・アンコールのSt. Stephen。これも一瞬血が騒いだのですが、明らかにメンバー全員疲れていました。客も。それまでの流れが最高だったから、そのまま軽い曲で終わっても全然大丈夫だったように思います。
な~んて、いやな事書いてますけど、昨夜はとにかくよかったです。
このバンドを見たくて、ここにいる自分をほめたくなるような、そんなショーでした。「間違ってなかった」と。
多分その場にいた人はみんなそんなことを感じていたんじゃないでしょうか。
2009年4月24日金曜日
04/23/09 Jeff Beck @ Fox Theater
押し付けがましい歪んだ音の早弾きソロやら、構造や技巧に頼りすぎた曲の鬱陶しさに退屈してしまうから。
「最初の3曲くらいはいいけど、あとはただただキツイ」というパターンは嫌なんです。
しかし、
Jeff Beckは別。
だって、たくさんトリック持ってるでしょ。
手品みたいに聞こえる、小ワザが好きなんです。
ボリューム奏法、アーミング、ハーモニクス、その他名前すらついてない奏法。
何か訳わかんない音が鳴ってるけど、どうしたらそんな音でますか?のような。

能書きはそれくらいにしておき、昨日のJeffさんのショーはどうだったか?
やっぱ"ギターキッズ"の期待に応える、かなりガンガン元気いっぱいのソロや、往年のフュージョンっぽい変拍子いっぱいな曲は、正直「う~ん」でしたが、結果60%位は楽しめました。
何がよかったか。
スローな曲が最高だったこと。これは文句なし。平伏しました。cause we've ended as loverや、beatlesのa day in the lifeの美しかったこと。
さっき言った手品的な小ワザ。それらが洗練されていて、しかもばっちりなところで使うところ。彼自身「単なる小ワザ」とは絶対思っていないでしょうね。ひとつひとつの音に対する執念を感じました。
スライドプレイが最高だったこと。ブルース的な使い方をしていないところが好感をもてました。
蛇足でどうでもいいことなんですが、あのまっ白づくめの服、何とかならないでしょか。。。えっぐい音出してるな~と思ってステージ見ると、ピエロみたいな男が弾いてるんです。。。
いや、どうでもよくないですよ。ファッションセンス。大切。
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